おはようございます。
円相場が一時125円台に急落。世界の中央銀行がインフレ抑制のために利上げに向かうなか、日銀は金融緩和政策の強化をする姿勢。国内債券市場で10年国債利回りが0.25%に上昇したため、日銀は29~31日の3営業日にわたり0.25%を上限に無制限に買い入れる指し値オペ(公開市場操作)を実施すると発表。昨日アジア時間終了後に投機筋のドル買い円売りの動きが加速し、6年7か月ぶりに一時「黒田ライン」と意識されている1ドル125円に達しています。米株式市場では上海のロックダウンを受けて需要減退の観測から原油相場が急落し、エネルギー株が売られたものの、29日トルコのイスタンブールでロシアとウクライナの停戦交渉がおこなわれることで過度の懸念もやや後退し小幅高。NYダウは前日比94.65ドル高の34955.89ドル、ナスダックは前日比185.602ポイント高の14354.902、S&P500は前日比32.46ポイント高の4575.52。米国の期待インフレ率の上昇が進む中で、米長短金利差が0.13%とコロナショック時と同水準まで縮小。市場では目先の利上げ観測が強まるなか、将来の先行き不透明感、スタグフレーション懸念が強く意識されているようです。
【金標準先物 日足】
欧州時間に円相場が1ドル125.10円(17:51)まで急落。国内円建て金相場は円安に押し上げられる形で7731円(17:51)の史上最高値を更新。一方のドル建て価格はドルが対円、ユーロで上昇することで上値が抑制され、またトルコでのロシア・ウクライナ停戦交渉がおこなわれるのを控え、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアが主張する「中立化」について妥協案を示す姿勢を見せていることからリスク回避の動きがやや後退。NY金4月限は前日比14.4ドル安の1939.8ドルで取引を終え、時間外で更に1915.7ドル(04:44)まで続落後、アジア時間には1920ドル台後半まで戻してきています。ドル円が123~124円台で激しく上下。【白金標準先物 日足】
米長短金利差の縮小が示す通り、将来のスタグフレーション懸念が強まるなか昨日の上海ロックダウンの影響で中国の需要減退の観測も強まっているとみられます。NY市場では1000ドルを割り込み950ドルの節目が意識されるとみています。200日移動平均線(1018ドル付近)を挟む動きも予想はされますが、目先は下値確認か?
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