2021年4月30日金曜日

金 GW連休後は?

 おはようございます。

28日の米FOMC声明でFRBは金融緩和政策を継続することをあらためて示しました。FOMC終了後の記者会見で米パウエルFRB議長は失業率は依然として高い水準にあり、今年の一時的な物価上昇は利上げ要件を満たさないだろうと述べています。インフレ期待が2%を超えてくればFRBは手段を行使するとしていますが、テーパリングについて議論する時期ではないと強調。株式市場は緩和継続を好感し、為替はドル安回帰の動きとなっています。米長期金利は上昇し米10年国債利回りは1.64%に上昇。ただ金利上昇は利上げを予想するものではなく、米GDP速報値で伸びが加速し経済正常化が進む中でインフレ期待値が上昇しているものとみられます。またバイデン大統領が施政方針演説で掲げた2兆3000億ドル規模のインフラ整備計画、 1兆8000億ドル規模の教育支援策の約4兆ドルの巨額投資提案で国債増発懸念から米国債が売られた模様。富裕層への税負担増で財源を賄うとしていますが、法案成立までは困難な道のり…。


【NY金 日足】

米長期金利上昇の動きですが期待インフレ値が上昇しており米実質金利は低い水準での横這いでした。米FOMC声明発表後、緩和政策継続が示されたことで上昇し、その後バイデン大統領の演説を受けて中心限月6月限は29日アジア時間中に一時1789.9ドルまで上昇しましたが、その後は米長期金利の上昇傾向が続き米GDP速報値、米新規失業保険申請件数などを受けて再び下げ足を強め1754.6ドルまで反落。1800ドル弱~1750ドル強のレンジ取引になるとみられます。ただ国内GW連休中には米ISM製造業景気指数(5/3)や米耐久財受注(5/4)、米ADP雇用者数・ISM非製造業景気指数(5/5)など、米雇用統計(5/7)を前にして重要経済指標の発表が多く、市場予想も概ね改善が見込まれていることから米長期金利上昇が続く可能性もあり、下値は期待インフレ値の高まりから限定的とみられますが、上値が抑えられやすく連休明けまで1750ドル水準を維持できるかどうかを見守りたいところです。

 

【NY白金 日足】

1200ドルを中心としたレンジ持ち合いの様相。しかし資源価格上昇の傾向は徐々に高まりつつあり白金価格にも波及してくるのは時間の問題か?。米FOMCでも金融緩和継続が示され、今後新興国・資源国通貨高=ドル安の動きが強まっていくと考えます。

 



 

 

 

 

 

 

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