金 コロナ新規感染者数過去最多でリスク回避広がる

 おはようございます。

米株式は高値警戒感が強いなかで世界保健機関（WHO）が発表した過去1週間の世界のコロナ新規感染者数が過去最多になったことを受けてリスク回避の動きが広がりました。NYダウは前日比256.33ドル安の33821.30ドルと2日続落。ナスダックは前日比128.50ﾎﾟｲﾝﾄ安の13786.27、S＆P500株価指数は前日比28.32ﾎﾟｲﾝﾄ安の4134.94と共に2日続落です。米長期金利はリスク回避の債券買いが進み低下。米10年国債利回りは1.56％。

 

【金標準先物　日足】

NY金は前日に下げた分を取り戻す反発となり中心限月6月限は前日比7.8ドル高の1778.4ドル。世界のコロナ新規感染者数の拡がりを受けてリスク回避による債券買いが進み米長期金利が低下。下値を徐々に切り上げつつありますが、来週27・28日の米FOMCを控えて限られたレンジでの小動き。パウエル議長は債券購入プログラムとインフレに懸念を示した共和党上院議員の書簡に対して目標である2％を大幅に超える場合には制御する決意を言明しています。これまでもFRBパウエル議長はあくまでインフレは一時的なものに留まるとし、今年の米インフレ率を「若干上昇」するとして金融緩和の継続する姿勢を崩していません。インフレを懸念する指摘に対しても手段を持ち合わせていることを伝え、市場に不安を与えない心遣いが垣間見える昨晩の言動だったように思われます。

 

【白金標準先物　日足】

リスク回避の拡がりで景気敏感株が売られる展開は白金価格にも影響を与えたとみられます。一目均衡表の雲の上を維持する流れの中で小幅な持ち合いが続いています。昨日、バイデン大統領が温室効果ガスの排出を2005年水準から2030年までに半減させることを目指すと表明することが伝えられました。米民主党オバマ政権では2025年までに2005年水準を26～28％削減を公約していましたが、今回のバイデン大統領の目標はそれ以上となります。明日22日～23日にバイデン大統領はオンライン形式で気候変動サミットを主催することになっており、この機会に表明してくる可能性がありそうです。

 

 

 

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