商品先物取引　「切り札をさがせ」: 東京金　売り転換

2018年5月17日木曜日

東京金　売り転換

【NY金　日足】

ドル建ては前日に急落し1,300ドルを下回りました。背景には米長期金利の上昇、ドル高があり上値を圧迫しています。

12日のセミナーでも申し上げましたがNYの投機筋の買いポジションはここ数週間で大きく縮小されており昨年12月に匹敵する水準となっています。売られる余地は取り組み上、限られているのでは？とセミナーでも申し上げましたが想定とは少し違う動きになっている可能性もあります。

昨年12月のように総取組高が減少していく様子もなくあまり変化がなく3月以降50万枚前後でわずかな変化しか見られません。
AIトレードによる短期売買がほぼ売買高を占めているといわれていますが、ここ最近の傾向では一日の中の高速売買で上下をしているだけということになると当然行き過ぎた水準までの値動きも考えられるかもしれません。
現在のポジションから考えればいずれ反発する可能性もありますが、米6月FOMCまでは残り1ヶ月を切っており、ファンダメンタルズでもまだ弱い状況です。地政学リスクもありますが、やや下値探りの展開になっているとみられます。予想レンジは1,305～1,270ドル。

【東京金　日足】

残念ながらテクニカル上は売り転換しています。一目均衡表の基準線と転換線がデッドクロスしています。新値足も昨日陰転。遅行線が本日実線と交わっており、明日のローソクで急騰するような動きでないかぎり実線を下回ってくる可能性が高いです。NYの反発など希望的観測はありますが、本日売り転換の方針に見直しました。当面は下値探りとみます。見切り千両となるかどうか・・・。予想レンジは4,600～4,530円。