2024年7月4日木曜日

金 5/20以来史上最高値更新

 おはようございます。

今晩7/4の独立記念日の前日のため短縮取引となった昨晩の米債券市場では米景気減速を示す経済指標を背景に債券買いが先行し米長期金利が低下。米6月ADP全国雇用報告では市場予想(15.9万人)を下回る15.0万人と前月から減少、米6月ISM非製造業景気指数も市場予想(52.5)を下回る48.8と前月の53.8から大幅に低下し50を割り込んでいます。NYダウは前日比23.85ドル安の39308.00ドルと景気減速が意識されましたが、金利低下を好感するハイテク株中心のナスダックでは3営業日連続で史上最高値を更新し前日比159.538ポイント高の18188.301。S&P500も前日比28.01ポイント高の5537.02と2営業日連続で史上最高値を更新。ドル円では構造的な円売り圧力が続き1ドル161.90円台までドル高円安が進んでいます。23:00の米製造業受注、ISM非製造業などの数字が低下したことで一時160.70円台まで円高ドル安に振れていますが、日本時間未明には161.50円台を回復しています。
日本時間の3:00には6月のFOMC議事要旨が公表され、大多数が経済成長に関して「緩やかにげんそくしているようだ」と指摘しており「物価圧力が減退している」と判断されていることが明らかとなっています。一段の確信が得られるまでは利下げしないという姿勢は維持されていますが、市場は利下げが近づいたとの認識になったとみられます。

【NY金8月限 日足】

【OSE金標準先物 日足】
NY金8月限の終値は前日比36.0ドル高の2369.4ドルと大幅に上昇。米長期金利低下を背景に2300ドル前半の持ち合いから水準を切り上げました。5月の高値以来軟調推移していたNY金も2300ドルで下支えられ反転の兆し。MACDはゴールデンクロスし約一ヶ月半の下げ基調は一巡した模様。ドル円は『円売り』要素が強く、対円でドルは高くなってきていますが、対主要通貨ではドル安傾向。今後弱い経済指標毎に利下げ観測が確信へと変化していきやすくなりそうです。

【OSE白金標準先物 日足】

NY白金10月限は前日比4.2ドル高の1013.4ドルと堅調な動き。国内OSE白金標準先物6月限も前日比29円高の5209円(10:08)とじり高の展開。終値ベースでの直近戻り高値は5195円(6/27)でこれを超える終値となると新値足陽線7本目。遅行線が実践超え寸前。







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