昨晩発表された米2月生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回り前月比+0.6%と根強いインフレを示しました。また同時に発表された米2月小売売上高は前月比+0.6%とこちらは市場予想(+0.8%)を下回っています。「インフレが強く消費が弱い最悪の組み合わせ」として株価は嫌気し下落。NYダウは前日比137.66ドル安の38905.66ドル、ナスダックは前日比49.237ポイント安の16128.529、S&P500は前日比14.83ポイント安の5150.48。債券は売られ米10年国債利回りは4.29%と2週間ぶりの高水準まで上昇。根強いインフレ圧力でドルも上昇し1ドル148円台を回復。
【NY金 日足】
【金標準先物 日足】NY金4月限は前日比13.3ドル安の2167.5ドルでの入電。安値は2157.0ドルと直近の安値2156.2ドル(3/12)を下回ることなく下支えられました。PPIが予想を上回り強いインフレが示され早期利下げ観測は後退しましたが、中長期で見れば根強いインフレであり、金本来の『インフレヘッジ』が機能しています。2180ドルを回復した前日13日のNY総取組高は540,654枚と2200ドルに達した3/8の534,119枚を上回る規模で資金流入しているとみられ、再度最高値をうかがう展開となるか?本日のOSE金標準先物2月限終値は前日比34円高の10339円で終え、終値ベースで史上最高値を更新しています。昨日14日の国内総取組高は39,000枚台と過熱感はなく一般の買い手口は減少しています。【NY白金 日足】
【白金標準先物 日足】NY白金4月限は前日比9.2ドル安の935.7ドルと反落しましたが200日移動平均線上を維持。OSE白金標準先物2月限は終値は前日比4円安の4416円と小幅安で取引を終えています。緩やかに上昇基調を維持しているとみています。
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