2023年9月8日金曜日

金 1ドル150円が視野に

 米長期金利が低下。新規失業保険申請件数は4週連続で改善し労働市場の堅調さをしましましたが、市場全体では手掛かり材料難からまちまちの展開。ドル円は昨日日本時間で1ドル147.87円まで進みましたが本日午前中には146.59円まで円高に振れたりと方向感が掴めない動きとなっています。昨晩の米株式はNYダウが前日比57.54ドル高の34500.73ドル、ナスダックは前日比123.639ポイント安の13748.831、S&P500は前日比14.34ポイント安の4451.14。

【金標準先物 日足】

NY金12月限は前日比1.7ドル安の1942.5ドルとほぼ変わらず。OSE金標準先物8月限も今朝の寄付きは前日比4円安の9088円で始まりました。午前中一時1ドル146.59円まで円高に振れ9062円まで下落しましたが、ドル円が再び円安ドル安基調となると連れ高9100円台を回復しています。米国では中堅・中小銀行を格付け会社が格下げの評価。急速な金利上昇が経営を圧迫してきましたが、金融不安につながる金融機関の収益力低下は「金」にとっては本来の安全資産としての買い進む要因となります。来週13日の米8月消費者物価指数が注目材料となりますが、利上げ観測もほぼ織り込んでいる状況だけに円建て金価格は下がりにくい状況に。

【白金標準先物 日足】

OSE白金標準先物8月限は本日で7営業日続落となる前日比8円安の4276円で推移。NY白金10月限は昨晩一時903.5ドルまで下落する場面があり900ドル割れ間近まで下値を試しましたが割り切れず前日比5.7ドル安の909.6ドルで終えています。7万枚を下回っていた総取組高も7万枚台を回復していることから新規建玉の動きがみられます。まだ下値模索といった動きとみられますが、下げ幅も鈍化しておりこの水準では強弱まちまちの見方になるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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