米連邦準備制度理事会(FRB)が四半期ごとに実施する上級融資担当者調査では、1-3月(第1四半期)に融資基準が厳格化され、商業・産業向け貸し出し需要が軟化したと報告されました。中・大規模企業向け融資の条件を引き締めている米銀行の割合は46%と、2022年10-12月(第4四半期)の44.8%から上昇。融資基準の厳格化により景気の冷え込みが懸念されますが、過去リセッション前には60%厳格化していたケースがあり、市場の印象はそれほど引き締まってはいなかったとの印象。3日にFRBは0.25%の利上げをおこないましたが、今後の利上げ停止を示唆しています。FEDウォッチでも6月の次会合では金利据え置き、9月には利下げの可能性を織り込んでいます。市場は新たな材料を模索するなか、今晩米4月消費者物価指数(CPI)を迎え手控えムードの動き。昨晩の米株式はNYダウが前日比55.69ドル安の33618.69ドル、ナスダックは前日比21.505ポイント高の12256.917、S&P500は前日比1.87ポイント高の4138.12。
【金標準先物 日足】
週明け8日のNY金6月限は前日比8.4ドル高の2033.2ドル。週末の雇用統計の強さからドルが切り返し金利も上昇して上値抑制要因にはなっているものの、景気後退観測、また米債務上限を巡る問題から下値の堅い展開が続いています。国内OSE金標準先物4月限は今朝の日中取引寄付き(8:45)は前日比23円高の8765円でスタート。GW中、国内の祝日取引で4日に8870円で瞬間高値をつけていますが、これまでの終値ベースでの高値は5/2の8765円。14:26現在前日比42円高の8784円まで上伸してきており、このまま終えると終値ベースで高値更新となります。6月1日には米財務省の資金が枯渇し債務不履行に陥るとイエレン財務長官が警告をしています。米債券は史上最高のレベルで投機売りが積み増されています。【白金標準先物 日足】
連休中に米景気の先行き不透明感が強まり米株式と共に一時売り込まれましたが、南ア電力公社エスコムのロードシェーディングが地域により再びステージ6に引き上げられる見通し。南アの電力不足は慢性的なものであり、直近で電力不足での供給不足懸念により上伸したNY1148.9ドル(4/21)を展開を予想します。
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