2022年6月1日水曜日

金 ユーロ圏インフレ率(HICP)前年比過去最高8.1%

 おはようございます。

週末に欧州連合(EU)がロシア産原油の禁輸を追加制裁で合意し年内に90%輸入を停止することで再びインフレへの警戒が強まり米株式は反落。NYダウは7日ぶりの反落で前日比222.84ドル安の32990.12ドル、ナスダックは3日ぶりの反落で49.740ポイント安の12081.391、S&P500も前日比26.09ポイント安の4132.15で3日ぶりの反落です。ユーロ圏消費者物価指数(HICP)が前年比8.1%と予想を上回り欧州市場で債券が売られ長期金利が上昇。この流れが米国市場にも波及した様子。ドル円はドル金利上昇でドル高円安が進み今朝の9:42現在1ドル128.85円で推移。対ユーロでも円安となっておりユーロ円は1ユーロ138.28円となっています。

【金標準先物 日足】

連休明けのNY金8月限は前日比8.9ドル安の1848.4ドル。ドル金利上昇が上値を抑制しながらもインフレ懸念の再燃が下値を支えています。EUのロシア産原油輸入禁止の合意を受けてインフレヘッジの買いが先行したものの、債券売りが広がり長期金利が上昇したことを受けてその後値を下げて前日比マイナス圏での動きとなりました。一方国内円建てでは7640円(22:50)まで上昇し5月中旬からの戻り高値を一時更新しましたが、ドル建て価格の下げで反落。ただドル高円安が下支え要因ともなり7500円台後半は維持しています。今晩はISM製造業景気指数の発表があり、3月でピークアウトして下がってきている景況感の行方が注目されます。ドル高基調が強まってくれば国内円建て価格は底堅くしやすく5月下落からの反動を期待。

【白金標準先物 日足】

NY白金7月限は前日比25.3ドル高の968.3ドル。国内円建て価格は4日続伸となる3914円(10:23)での推移となっています。夜間立ち合いでは3933円(02:00)まで上昇。対ドルでユーロ高となっているタイミングで高値を出しましたがレンジ上限も近づき上値が抑えられています。今月からの中国ロックダウン解除が中国景気回復の期待につながり押し上げ要因にもなっている様子。円安ドル高、円安ユーロ高でレンジ上限にトライ。

 

 

 

 

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