おはようございます。
米株式は不安定な相場展開が続き続落。FOMC後の会見でパウエルFRB議長は想定以上に金融引き締めに前向きな姿勢を示しタカ派的な内容でしたが、バランスシートの縮小については開始時期やペースが具体的には示されておらず、材料として消化しきれていない点があることで不透明感が残っているようです。NYダウは前日比7.31ドル安の34160.78ドル。1月ではこれまで18営業日中前日比で上昇したのは5営業日のみ。ナスダックは前日比189.336ポイント安の13352.783。S&P500は前日比23.42ポイント安の4326.51。米長期金利は2年債は上昇圧力が強く1.188%の利回りとなっていますが、10年債については1.803%と長期債は売られた反動から買い直されている様子で2-10年債長短金利差は2020年11月以来の0.6%台までイールドカーブがフラット化。長期債には安全資産への需要があるようです。またFOMC後に対主要通貨でドル高が進行しており、ドルインデックスは2020年7月以来の97ドル台。米ドルの金利先高観に加えリスク回避でのドル需要が強まっているのか?
【金標準先物 日足】
NY金中心限月2月限は前日比36.6ドル安の1793.1ドルで終わり2営業日続落。対主要通貨でのドル高が進行しておりドル建ての金価格を押し下げています。NYでは1806ドルに200日移動平均線が位置しており、昨晩の下げは推定出来高が55万枚と大商いでストップロスを巻き込む下げになったとみられます。200日移動平均線を割り込むのは1/6以来となりますが、1/6の下げでは翌日すぐに反発し続伸しています。1/6は前日FOMC議事録公開での下げ、今回はFOMCでの下げ。これまでの傾向からすればFRB金融政策絡みの下げは一時的なボトムとなり反発しているケースが多いです。高インフレ、地政学リスクが下支えとなり再び緩やかに水準を切り上げることができるか…。国内は6650円を下回る終値で新値足が陰転となりますが、このまま行くと今日も粘り切るかたち。6770~6650でのレンジが形成されてしまい、しばらく持ち合うのか…?【白金標準先物 日足】
日足で見る昨日の高値3850円(1/27)やその前の3838円(1/21)で200日移動平均線を超える局面から上ヒゲ線をつけ上抜けきれずの展開が続き上値に重たさを感じるかもしれませんが、日中立ち合い時間だけで見た場合は3770~3700円での持ち合いであり、終値ベースでの直近高値は3761円(1/21)です。本日これを超える終値で終えると新値足は6本目陽線が新たに建ちます。12月からの下値切り上げペースは継続されており再度ドル建て価格においても200日移動平均線(1049ドル)にトライしてくるものとみられ強気方針を続けるところとみています。
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