金 11/3の水準に逆戻り

おはようございます。

パウエルFRB議長のタカ派発言を機に早期の利上げを嫌気し、オミクロンの感染拡大も重なり続落してきた米株式ですが、下げ過ぎ感からの安値拾いの買いが優勢となり昨晩は大きく反発。NYダウは前日比617.75ドル高の34639.79ドル、ナスダックは前日比127.268ﾎﾟｲﾝﾄ高の15381.320、S＆P500は前日比64.06ﾎﾟｲﾝﾄ高の4577.10。また懸念のあった政府機関閉鎖についてバイデン大統領が否定したことも好材料となったようです。米債券は株価の反発で売られ長期金利は上昇。2年債は0.615％、10年債は1.444％の利回り。

 

【金標準先物　日足】

NY金中心限月2月限は前日比21.6ドル安の1762.7ドル。ちょうど1か月前米11月FOMC声明が発表された11/3以来の水準まで落ち込んでいます。11/3にはテーパリングの開始が決定され、今回はそのテーパリング終了が早まるといった観測が売り材料となりました。再来週16日のFOMC声明でテーパリング終了時期を早める可能性があり、金融正常化への道筋をFRBが辿っていくことが前提となるなか、上値抑制され身重の展開。今晩の米雇用統計を控え、今週のADP雇用者数、米新規失業保険申請件数からも前回からさらに改善がみられる見通しも今日の下げにつながっているとみられます。ただ高値11/17から日柄は12本下げが続きテクニカル上はRSI14日も34％と低位まできており、目先の反発を待ちたいところです。

 

【白金標準先物　日足】

株価の反発をみても反応が鈍く上値が抑えられている様子ですが、やや下げの勢いも鈍化か？11/22からの急落場面では個人玉の買い手口が増加しており法人玉がこれに対して売りを増やしてきています。9月の安値割れを窺う流れとなっていますが、買い戻される動きが出た場合にはその勢いもまた強まる可能性もあり今月もボラティリティが高まりそう。短期的には3300円台は下げ過ぎの水準と捉えています。

 

 

 

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