金 PCEは利上げ観測後退

 おはようございます。

週末の米株式は堅調。FRBが24日大手金融機関に対するストレステストの結果を公表し、コロナ感染拡大後に導入した配当制限などの株主還元策への規制を撤廃することを明らかにしました。これを好感し金融株を中心に買われNYダウは前日比237.02ドル高の34433.84ドルと2営業日大きく続伸。ナスダックは前日比9.32ﾎﾟｲﾝﾄ安の14360.39。S＆P500株価指数は前日比14.21ﾎﾟｲﾝﾄ高の4280.70で史上最高値を更新しました。物価指標となる米PCEコアデフレータは概ね市場予想通りで市場の反応は限定的。

 

【金標準先物　日足】

NY8月限セツルメントは前日比1.1ドル高の1777.8ドルで小動き。今朝のアジア時間は高寄りで始まりましたが、中国市場開始時間から反落。国内は新甫22/6月限が発会し6353円でスタートしましたが、中国市場での非鉄金属価格の下落の影響か、一時6300円（10:44）まで売られました。11:58現在は6331円まで回復していますが、方向感がない値動き。6月期末ということもあり積極的な商いは控えられている様子。

＜金CFTC建玉明細6/25発表＞

週末発表されたCFTC建玉明細の投機筋買いポジションは4週連続の買い越し縮小で166,214枚の買い越し枚数で3/30以来の16万枚台の買い越しポジション。4月以降に買い進まれた投機筋ポジションの整理はほぼ一巡したとみられます。

 

【白金標準先物　日足】

今朝の新甫22/6月限発会は3960円。金と同じく寄付きから一時78円安の3882円まで売り込まれています。12:01現在は3929円まで回復していますが、こちらも方向感はなさそうです。
＜白金CFTC建玉明細6/25発表＞

3週連続の買い越し縮小ですが2月のピークから比較すると約1/3の枚数まで縮小しています。枚数の規模からすると昨年11月以来の水準。バイデン大統領が大統領選挙で勝利をおさめクリーンエネルギー革命が囃された買いがほぼ剥がされたと言ってもよいかもしれません。インフラ投資計画の財源確保、法案成立への道のりはまだ不透明。これからまたリスタートといった取組。

 

 

 

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