2021年5月28日金曜日

金 円安ドル高で国内6700円台

 おはようございます。

米株式は昨晩、バイデン大統領は2022年会計年度に6兆ドル規模の予算を提案すると報じられ買いが先行する展開。米新規失業保険申請件数もコロナ感染拡大後の最も低い水準を更新し雇用の改善が進展しているとの見方から債券売りも進み米長期金利が上昇。ダウ銘柄は買い先行ながらナスダック銘柄は鈍い上昇となっています。NYダウは前日比141.59ドル高の34464.64ドル。ナスダックは前日比1.72ポイント安の13736.28、S&P500株価指数は前日比4.89ポイント高の4200.88。米イエレン財務長官は昨晩米下院公聴会の席で「最近のインフレは一時的であり、定着するようなものではないというのが現時点での私の判断だ」と回答。インフレ圧力についてはFRBと同じこれまでの姿勢を貫いています。また昨晩はドル円でドル高円安が進行し4月以来の109.90円台に達しています。ドル金利上昇が背景にありますが、ポンドや他新興国通貨に対してはドル安傾向。ワクチン接種が進んでいる通貨が買われやすくなっているようで接種の進捗が遅れている日本の「円」には資金が向きにくいとの指摘も多いようです。

 

【金標準先物 日足】

昨晩のNY金中心限月8月限セツルメントは前日比5.3ドル安の1898.5ドルと米長期金利上昇を背景に1900ドルを割り込み4日ぶりに反落しています。しかし、国内価格は今朝の日中立ち合い寄付きは6702円でスタート。ドル円が109.90円まで進み円安が国内価格を押し上げ6700円台に乗せ直近高値を更新しています。米バイデン大統領が今晩28日に公表する予算案では連邦政府の歳出が6兆ドル規模に増加し、年間の財政赤字は今後10年に渡って1兆3000億ドルを超える見通しとNYタイムズが報じています。また共和党の予算案とも大きな隔たりがあり、予算成立に向けては一筋縄ではいかないとみられます。

 

【白金標準先物 日足】

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、世界的な半導体不足を受けて停止した組立工場の稼働を間もなく再開すると発表。世界的な景気回復基調にならって自動車生産が増加していくことになればプラス要因ですが、バイデン大統領が掲げる予算案成立も未だ不透明であり、NY1200ドルを超えていくような積極的な手口はまだ見られない様子。中国人民元や南ア通貨ランドも対ドルで高くなってきておりドル安に下値を支えられている様子ですが、中国当局による銅などの非鉄金属の投機的な動きを抑制している規制強化策の影響がまだ残っているとみられます。昨晩では銅価格など株式市場につれて反発しており持ち直すことができるかどうか…。


 

 

 

 

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