金 米イエレン財務長官 インフレ圧力なく低金利継続へ

 おはようございます。

米株式は先週末の米雇用統計などの経済指標で米経済回復の兆しが示されたことで投資家心理が強まりました。主要3指数とも大きく上昇しNYダウは前日比373.98ドル高の33527.19ドルと史上最高値を更新。S＆P500株価指数も前日比58.04ﾎﾟｲﾝﾄ高の4077.91で史上最高値更新。ナスダックも前日比225.48ﾎﾟｲﾝﾄ高の13705.59と大きく上昇。また米イエレン財務長官はバイデン大統領のインフラ計画が物価上昇圧力につながるかは疑問としてインフレ圧力の懸念を牽制し、今後数年間は低金利が続くとの見方を示しています。米10年国債利回りは1.70～1.72％近辺で落ち着いた動き。

【金標準先物　日足】

欧米のイースター休暇を挟み、国内は6130～40円の限られたレンジでの動き。日足チャートでは遅行線が実線を上抜けだしやや買い方勢力優勢の動きとなってきています。NYでは3月以降1750ドルで上値が抑えられているため、これを上抜けることができるかどうか？VIX先物は昨晩17.33と昨年2月以来の低水準まで低下しており、市場に楽観ムードが広まっています。そのため「金」は投資商品としての魅力が今一つとなっているようです。ただ3月には2度1700ドルを試して維持されていることから下値もアジアの実需を中心に下支えされ限定的な動き。

【白金標準先物　日足】

白金もこのところのドル高が上値抑制要因。ただこちらも遅行線が実線を上抜き出してきています。株価の上昇に対してコモディティーの上昇が鈍いのが気がかりなところもあり、上抜け前にもうワンクッションの動きがあるのか？IMFは総会で新興国からの資金流出を懸念していることからも南アランドなど他資源国通貨も対ドルで堅調さを取り戻す流れにならないと動きが出てこないのかもしれません。

 

 

 

 

 

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