2021年2月12日金曜日

白金 4000円台達成

おはようございます。

米株式はナスダック、S&P500種株価指数が史上最高値を更新。NYダウも前日に史上最高値を更新しています。10日、パウエル米FRB議長は講演で金融緩和を長期間維持する姿勢を示し市場は好感。 世界的な半導体不足による半導体関連株や暗号資産(仮想通貨)のサービス拡充を表明している金融株などが買われています。11日の終値ではNYダウが前日比7.10ドル安の31430.70ドル、ナスダックは前日比53.24ポイント高の14025.77、S&P500種株価指数は前日比6.50ポイント高の3916.38。米国債入札では10年国債は無難に消化されたものの30年国債がやや低調。一時低下していた長期金利も再度上昇してきています。昨晩の米10年国債利回りは1.17%。


【金標準先物 日足】

NY時間10日は長期金利低下を受けて上昇。1850ドルを超え一時1856.6ドルまで上伸しましたがその後は勢い続かず。米パウエルFRB議長のハト派発言を受けても反応は限定的。ETF市場では長期金利の上昇、スティープ化を嫌い、資金流出が続いているようです。米大手企業で仮想通貨のサービスを拡充し、将来のドル紙幣の価値低下を見込み仮想通貨需要を取り込む動きがみられます。本来その役割は「金」とされてきましたが、昨年投機的に買われた「金」はこれからバブル発生の際は魅力がなく、それよりも他の貴金属や割安株などに爆発力を求めているのかもしれません。ただ「インフレヘッジ」としての金の価値は不変。米実質金利の低下は続いており乖離も大きくなっています。急騰せずとも急落もなく下値(1800ドル)は固く下支えられている印象です。

<米実質金利と金>



 

【白金標準先物 日足】

今週は3営業日急騰し先週末から4連騰。2015年8月以来5年6か月ぶりに4000円台の回復。10日の夜間立ち合いでもさらに直近高値を更新し、NY時間開始直後に前日比120円高の4160円(22:35)の高値をつけています。その後約100円反落するなど値動きが激しい展開となっています。今朝の日中立ち合い取引寄付きは前日比45円高の4085円で始まっています。4000円台の達成感から日本の立会時間では買いの勢いが一旦止まっているようです。やや調整入りの気配。上昇基調に変わりはないとみていますが、大きな相場に発展している分、躍動も大きくなります。


 

 

 

 

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