2020年10月8日木曜日

金 米財政支援策の行方

 おはようございます。

米株式は急反発。前日に追加経済対策の協議を中止するよう指示したトランプ大統領が航空会社、中小企業支援についての個別財政出動の必要性を訴えたことで市場は好感し再びリスクオンが強まりました。NYダウは前日比530.70ドル高の28303.46ドル、ナスダックは210.00ポイント高の11364.60。追加支援の期待で航空株が大きく上昇したほか景気敏感株など幅広く買われたようです。FOMC議事録ではメンバーの予測は政府による追加財政支援を想定したもので、今後の追加財政支援次第で景気の回復ペースが遅れる懸念を示し支援策の必要性を訴えているようです。
また日本時間10:00から副大統領候補のTV討論会がおこなわれています。

 

【NY金 日足】

昨晩の動きは小動き。中心限月12月限のセツルメントは前日比18.00ドル安の1890.80ドル。高値安値は日本時間につけており昨日日本時間朝に1877.2ドル(10:29)をつけ、トランプ大統領の個別財政出動についてのツイート投稿で1902.4ドル(16:19)まで戻しました。その後欧州~NY時間では1900ドルを回復せず軟調推移。この数日はリスクオンの動きで長期金利がやや上昇傾向の動きとなっており株式の上昇局面では安全資産とされる金にはやや押し下げ圧力が働いています。またWGCの調査で世界の中央銀行が8月の金売却量が購入量を上回り1年半ぶりのネット売り越しだったことも上値を抑えた要因とみられます。

 

【金標準先物 日足】

夜間立ち合いでは寄り付き直後に6462円(16:32)高値から6416円(23:16)安値のレンジで小幅な動きでした。今朝の寄付き6445円(8:45)からも大きな動きはありません。「金」相場にとって今回のFOMC議事録では目新しい情報はなくやや失望の内容と感じます。引き続き市場は大統領選挙の行方、追加財政支援の実現(個別財政出動)に焦点が向いている模様。大規模な財政出動、また追加金融政策への期待は大統領選挙後となるため、まだ金相場のエンジンはくすぶり続ける展開か…。



 

 

 

 

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