今週は27~28日に主要国の中央銀行首脳らが金融政策を議論する国際経済シンポジウム(通称ジャクソンホール会議)開催されます。これまでも金融政策の方針や経済見通しを示す場として注目されてきました。今回はコロナウイルスの影響でテレビ会議方式でおこなわれ一般にもオンラインで公開されます。そのなかで米パウエルFRB議長の講演が注目されます。9月のFOMCではゼロ金利政策を具体的にいつまで続けるかを明示する「フォワードガイダンス」を導入することが予想とされており、講演の中でこれについて言及があるのではと注目されています。
【NY金 日足】
週末21日、中心限月12月限のセツルメント(清算値)は前日比0.50ドル高の1947.0ドル。安値では1916.6ドルまでありましたが、2000ドル達成後の終値ベース安値1946.3ドル(8/11)は維持されています。金融当局がゼロ金利政策を長期化する中で経済回復基調が強まり実質金利低下が長期化する見通しが1900ドル水準を下支えしている要因となっています。一方で4-6月四半期報告で6月末時点でヘッジファンドらが金FTFや金鉱株の保有を膨らませていたことが明らかになりましたが、8月以降SPDRのETF残高は伸びておらず、WGC統計でも8月第2週ではやや資金流出が見られています。将来のインフレ懸念が今後も強まってくるのかどうか?ジャクソンホール会議の米パウエル議長の講演を控え、現在は様子見ムードか?
【金標準先物 日足】
国内円建ては本日で4日続落か。7月4連休前後の6500円が現在のところは割り切れず。日足テクニカル指標ではMACDがシグナル線とデッドクロスをし、新値足も陰転している状態。あとは一目均衡表の基準線と転換線のデッドクロスすかどうか?また14日RSIが50%を割り込むかどうか…。あくまで長期上昇基調の中の調整局面と考えますのでこのまま時間調整の横這いとなる可能性もありますが、再度6400円台に入り込んでくると深押しがあってもおかしくない展開。米ゼロ金利長期化はすでに既定路線として市場が織り込んでいるとなると今後さらに上昇していくには一度深押しも必要ではないか?〈CFTC建玉明細 金〉
8/18時点の投機筋ポジションは2週連続縮小で223,518枚の買い越し。ヘッジファンドらが金への投資を増やしたと報道されている6月末時点からは買い越しは縮小。すでに利益を確定しポジションを縮小しているとも考えられます。
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