商品先物取引　「切り札をさがせ」: 買戻し圧力

2017年5月23日火曜日

買戻し圧力

こんにちは。
気温が急上昇し、真夏のお天気。

【今週の予定】
※2017年FOMCメンバー

5月22日（月）	＜国内＞ 4月貿易統計(8:50) 4月コンビニ売上高(16:00) 4月日本製半導体製造装置BBレシオ(16:00) 米ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁　講演（23:00）米カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁　講演（23:30）
5月23日（火）	＜国内＞ 4月全国百貨店売上高(15:00) ＜海外＞米ブレイナード・FRB理事　講演（8:30）米エバンス・シカゴ連銀総裁　講演（10:10）独1-3月期GDP改定値(15:00) 独5月Ifo景況感指数(17:00) 米カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁　会見（22:00）米4月新築住宅販売件数(23:00) 米5月リッチモンド連銀製造業指数米予算教書提出(2018会計年度) 米2年国債入札（24日2:00）米カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁　講演（24日4:00）米ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁　講演（24日6:00）
5月24日（水）	＜国内＞ 5月月例経済報告国際コンファランス(日銀主催～25日) ・黒田日銀総裁　冒頭挨拶・米バーナンキ前FRB議長　講演＜海外＞トランプ大統領　ローマ法王と会談南ア4月消費者物価指数（17:00）ユーロ圏プラートECB理事　講演（17:30）ユーロ圏ドラギECB総裁　講演（21:45）米3月FHFA住宅価格指数(22:00) 米4月中古住宅販売(23:00) 米5年国債入札（25日2:00） FOMC議事録(25日 3:00) 米カプラン・ダラス連銀総裁　講演（25日7:00） ~~コミー前FBI長官議会証言~~→29日に延期
5月25日（木）	＜国内＞桜井日銀審議委員　講演（10:30） 40年国債入札（12:45）＜海外＞トランプ大統領　会談・トゥスクEU大統領・ユンケル欧州委員長米仏首脳昼食会韓国中銀政策金利発表南ア準備銀行政策金利発表英1-3月期GDP改定値(17:30) 南ア4月生産者物価指数（18:30）米新規失業保険申請件数(21:30) 米ブレイナードFRB理事　討論会（23:00）米7年国債入札（26日2:00）ユーロ圏コンスタンシオECB副総裁　講演（26日2:00） OPEC総会(ウイーン) 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(ブリュッセル)
5月26日（金）	＜国内＞ 4月消費者物価指数(8:30) 5月末権利取り最終売買日＜海外＞米ブラード・セントルイス連銀総裁　講演（11:00）米1-3月期GDP改定値（21:30）米1-3月期個人消費改定値（21:30） GDPデフレーター・コアPCEデフレーター改定値(21:30) 米4月耐久財受注(21:30) 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】(23:00) G7サミット(イタリア・シチリア島～27日)

要人発言、トランプ大統領外遊など政治イベントが続きます。

【CFTC建玉明細　2017/5/16現在】

	ロング	ショート	ネット	総取組高
CMEドル円	41,963	101,971	60,008	222,510
米10年国債	892,977	652,967	240,010	3,370,091
NY金	221,532	94,808	126,724	435,021
NY白金	46,746	34,577	12,169	74,421
NY原油	646,041	317,089	328,952	2,337,124
シカゴコーン	381,504	478,805	-97,301	1,371,182

今週の動きはどの銘柄もショートカバー中心の商いになっていることが想定されます。

【NY金　日足】

5/22現在のSPDR金ETF残高は前日比+1.77ﾄﾝの852.48ﾄﾝ。週末のCFTCでは前週から買い越し枚数は縮小。ややショートが増加していますので、前週集計日16日以降の上昇、そして1250ドルオーバーはショートカバー+新規買いの上昇と推測できます。一目均衡表の雲を維持していくことが予想されますが、このまま上昇していくと遅行線が近々実線と交わってくるのでその辺りがテクニカル的には上値抵抗が出てくることになりそうです。ただ取組増減を見ればもう少し上値余地はあると考えています。ファンダメンタルズから言えばFEDウォッチは利上げ予想は78.5％を維持。ぼちぼち利上げ観測の高まりを警戒し相次ぐ要人発言の流れに注意が必要かもしれません。予想レンジは1,280～1,250ドル。

【東京金　日足】

CFTCで前週16日ドル円113円台で円売りドル買いが膨らんでいましたので週末からのドル安円高はその反動と言えます。ただドルインデックスの動きとは若干異なる動きのためドル安金高にもかかわらずドル円でのドル安が限られた動きで為替での下押し圧力が弱いため東京市場の金価格はNYの堅調さを反映してくれています。ユーロの金融緩和縮小観測、トランプ政権の政局リスクからユーロ買いドル売りが続いていますが、明日にはドラギ総裁の講演があり、また米利上げ観測がいつ下押し圧力となってきてもおかしくないため上値も重たい展開。予想レンジは4,515～4,480円。

【東京白金　日足】

NYでは前回高値をわずかに越えてきていますが、やはり勢いがありません。今週は25日に南ア政策金利発表が控えていますので、動きがあればそれを材料に動くかもしれません。ただ東京市場は所詮レンジ内であり上下が限られている様子。予想レンジは3,420～3,380円。

【東京ドバイ原油　日足】

今週の原油在庫予想は前週比270万バレル減少。25日ウィーンで開かれるOPEC総会で協調減産が延長される見込みですが、減産幅も拡大する案も浮上しているようで減産への期待が高いようです。NYでは膨らんだショートの買戻しの流れ。予想レンジは38,500～36,500円。

【東京ゴム　日足】

期近の内部要因によるものか、逆ザヤが納会を25日に控えて物凄いことになっています。SCOを駆使するプロ連中の攻防かどうか・・・、当方は知る由もありません。ただ言えることはここまで逆ザヤが拡大しているのは売り方有利の状況とは言えず流れには逆らわないほうがベター。

【東京とうもろこし　日足】

今週のクロッププログレスはほぼ平年並みを回復してきています。
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作付け進捗率　84％（前週比+13ﾎﾟｲﾝﾄ）　前年同期84％　過去5年平均85％
発芽率　54％（前週比+23ﾎﾟｲﾝﾄ）　前年同期58％　過去5年平均55％
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気になるのはCFTCの売り越し枚数。シカゴでレンジを抜けるとすればこのポジションが買いに転じていかないとなりません。そこまでの動きが出るかどうか・・・。大局は「それが一番大事～」。