おはようございます。
今朝は再び氷点下。春が来たかと思えば、また冬に逆戻り。
ECB理事会では追加の金融緩和はなし。また日本時間でGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用について厚生労働省の草案内容から、日経平均の上昇、それに伴なう円安。また米新規失業保険申請件数の減少から労働市況の改善からドル高が進行でユーロ・円・ドルのそれぞれの思惑が合致したかたちで、ドル円はここ一ヶ月のレンジを上抜けました。
また為替市場の動きとは別に、クリミア半島をめぐる問題でロシアに対して米オバマ大統領はウクライナ侵入関係者に対し資産凍結・入国禁止令などの制裁を発動し緊張が高まりました。これによりNY貴金属は上昇。金は3/3の高値1355ドルは超えられず、高値1352.5ドルで引けは1351.8ドルの+11.5ドル。銀も3/3の高値2174.0セントは超えられず高値は2165.0セント。白金族のプラチナ・パラジウムは高値を更新、ウクライナ情勢によるロシアからの供給懸念や南ア電力公社エスコムの計画停電で需給逼迫懸念が強まっています。
クリミア半島はウクライナ領ではありますが、クリミア自治共和国としてウクライナ内の自治区となっています。ソ連時代はロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の一部として統治されていました。歴史を遡ると統治国家がたびたび変わっています。現在は5割以上ロシア人が占めているということでウクライナ政権に不満を持ったクリミアのロシア人たちは再びロシアへの帰属を求めているようです。ロシアにとっても黒海艦隊の基地として戦略的に重要なクリミアへの関心は強く、クリミア半島を手に入れたいロシアとそれを許さない欧米諸国の争いは今後も続くと思われます。
昨日指摘した「東京金」のデッドクロスは早々に切り返し、現在値では再びMACDがシグナルを上回っています。「NY金」では上値更新はしていないため、まだ返してはいませんが、東京はドル高円安の進行もあり、高値更新となりました。デッドクロスも高値を更新してしまっては、再び見直しをしなければいけません。今週に入り、MACDとシグナルが日替わりで上下クロスしています。大局は今まで上げてきたとおり、「買い」の流れで間違いないのですが、一番高いところで売りたいのもまたこれ人の心情です。『売り』を狙うのは大局に向かう手になりますので、『天井売らず、底買わず』の気持ちで一歩遅れからでも遅くはないのかもしれません。
フロアポジションは「金」売り越し拡大。「白金」買い越し大幅縮小。「白金」は「金」と同じ経過を辿っています。
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