2022年9月6日火曜日

金 雇用統計後ドル金利低下

おはようございます。

週末2日の米8月雇用統計では非農業部門雇用者数+31.5万人と概ね市場予想に沿った内容でしたが失業率は前月の3.5%から3.7%に悪化。また賃金の上昇にも鈍化が見られ急速な利上げペースに対する思惑が弱まる結果となりました。昨晩の米市場はレーバーデーのため休場で今晩からの連休明けの動向が注目されますが、今朝のアジア時間から対ドルでの主要通貨、新興国通貨が買い戻される巻き戻しの動きが出ています。今週は本日6日オーストラリア中銀(RBA)、明日7日カナダ中銀(BOC)、明後日8日欧州中央銀行(ECB)と各国の政策金利発表が続く一週間。先週まで米国以外でもインフレ抑制のための世界的な大幅利上げ観測が強まっていましたが、米8月雇用統計を境にドル金利上昇がやや一服した様子。ドル円では2日米8月雇用統計発表直後につけた140.79円(21:47)が目先の円安のピークになっています。

【金標準先物 日足】

 昨晩は米休場のため本セッションはなく時間外取引での値動き。夜間立ち合い終了は前日比6円安の7689円でしたが、今朝の日中立ち合いスタートは7703円で高寄りし、10:00までに7752円まで約50円の上昇。ドルに対して主要通貨、新興国通貨などが買戻しの動きとなり、ドル建て貴金属もドル安に対しての反発となった模様。円建て金価格の8月の高値が7773円(8/10)で、終値ベースでは7734円が高値となり終値で7734円を上抜けると新値足は陽転。今週は世界各国で政策金利引き上げがおこなわれる見込み。その中でドル金利の上昇が続くのか一服するのかでドル建て価格に影響を及ぼしそうです。ドル円に関してはあくまでドル高円安の基調が継続されることが前提で、8月の持ち合い相場から放れる展開が考えられそうです。

【白金標準先物 日足】

昨日発表されたWPIC(ワールドプラチナインベストメントカウンシル)の需給報告で第2四半期は11トンの供給過剰、通年では30トンの供給過剰となる見通し。しかしながら中国が輸入量を増やしており需要(内訳は非公表)が旺盛のためか 現物市場はひっ迫感がありリースレートは10年ぶりの高水準となっています。これが現在の逆ザヤを形成している要因のひとつでもあるようです。白金もドル建てで買戻しと推測される巻き戻しの動きが出ている様子。日足チャートでは3720円を終値で超えると新値足が陽転。現在(11:58)で3754円まで上昇しており7月と同じようにショートカバーによる反発が予想されます。

 

 

 

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