2022年3月17日木曜日

金 米FOMC 0.25%政策金利引き上げ

おはようございます。

ロシアとウクライナの停戦交渉についてはロシア側からの発信が相次ぎ、露ラブロフ外相は合意への期待を滲ませ、戦争への集結を計画しているとの報道もありましたが、ウクライナ側が譲歩案を拒否しているなどの報道もあり情報が錯綜しています。ただ停戦への可能性も出てきていることから株式市場では過度なリスク回避の動きが後退してきているとみられます。今朝発表されたFOMC声明では市場の予想通り米FRBはゼロ金利を解除し25bpの政策金利引き上げを決定。また年末までの金利見通しについても年3回相当の想定が年7回相当の想定となったことで債券売りが加速され、一時は米長期金利は2.24%まで上昇する場面も。バランスシートの縮小については早くて5月にも発表とも伝えられました。米パウエルFRB議長は声明発表後の会見でリセッション(景気減速)については否定し米国経済の強さをあらためて強調し市場に安心感を与える内容となりました。これを受けて米株式市場は続伸。NYダウは前日比518.76ドル高の34063.10、ナスダックは487.932ポイント高の13436.553、S&P500は前日比95.41ポイント高の4357.86と主要3指数上昇。

【金標準先物 日足】

NY金4月限は停戦交渉進展への期待もあり軟調な動きで3営業日続落。セツルメント(2:30)は前日比20.5ドル安の1909.2ドル。しかしその後の時間外でFOMC声明後に切り返し、日本時間に1930ドルを回復してきています。円建てはドル高円安が一時119.12円(3:23)まで進行して国内価格の押し上げ要因となっています。今朝は7347円で日中取引が寄付き7370円台での推移。NY日足チャートは昨日もお伝えした通りMACDがデッドクロスし、一目均衡表の基準線(1950ドル)も下回っていることから弱い動きになっています。総取組高も増加傾向は止んで上昇の勢いはありませんが、ドル円が2016年2月以来の119円に達するドル高円安で国内円建て価格の押し上げ要因となっています。原油高が下落していることで輸入国である日本の貿易赤字拡大懸念はおさまってくるとみられますが、日米金利差拡大を睨むドル買い円売りが続いているようです。NY市場において1900ドルを割り込む場面も想定していましたが、ドル円がこのまま118円以上を維持し続けると下値は7200円台がいっぱいとなるので、今後3月末に向けてのドル円の方向性を掴む必要がある局面です。ただ1950ドルもNY金では一目均衡表基準線となり上値抵抗ありの水準と捉えています。

【白金標準先物 日足】

200日移動平均線が岩盤かのような切り返し。しかしNY市場では200日移動平均線(1022.9ドル)を下回っている水準となっておりチャート悪化が懸念材料。国内円建て価格では3950円が一昨日日中立ち合いの高値(寄付値)でもあり節目の抵抗。昨日の下値をまだ固めていないとみえ、3900円ではさらに抵抗が控えていることからも上値はまだ追えず。


 

 

 

 

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