2021年7月5日月曜日

金 米6月雇用統計ゴルディックスで米株式主要3指数過去最高値更新へ 

 おはようございます。
本日米国は独立記念日の振替休日となります。

週末の米6月雇用統計は市場予想を上回る内容でした。非農業部門雇用者数は前月比85万人増(予想70万人増)、失業率5.9%(同5.7%)、平均時給+0.3%(同+0.4%)となり雇用回復の強さが示されました。賃金上昇も緩み、コロナワクチン接種の進捗から学校の再開や9月の失業保険上乗せ給付期限切れに伴い今後雇用回復が進む見込みで、米株式市場は主要3指数が揃って過去最高値を更新しています。NYダウは前日比152.82ドル高の34786.35ドル。ナスダックは前日比116.95ポイント高の14639.33、S&P500株価指数は前日比32.40ポイント高の4352.34。テーパリングの早期前倒し観測については6月以上の反応はみられず、株式市場にとってはゴルディックス(適温)相場となったようです。

【金標準先物 日足】

<7/2発表CFTC建玉明細 金~6/29現在>
米6月雇用統計の発表直後はドルとともに上下しましたが、概ね予想範囲内の内容でほぼ織り込み済みといった反応でした。株式市場の開始からともに上昇する動きも見られましたが、株式市場にとってゴルディックス(適温)状態となる一方で、金市場にとっては可もなく不可もなくといった捉え方になっているようです。週末発表されているCFTC建玉明細では6/29現在の投機筋買い越し枚数は前週比で3,988枚縮小し162,226枚の買い越し。内訳ではロングが254,206枚(前週比+1,053枚)、ショートが91,980枚(前週比+5,041枚)とショートの積み増しが多く6/22から直近安値をつけた6/29の期間では新規の売り込みが見受けられています。ショート枚数は4/27時点の100,098枚が今年の最大値ですが、6/29買い越し枚数は今年の最小値。早期テーパリング観測が一巡したことにより7月からの自律反発につながっていると考えられます。米財務省は法定債務上限適用停止の期限を7月末に控え、現在ある現金残高を圧縮をする必要に迫られる見通し。米金融当局の今後の動きが警戒され7日に公開される6月FOMC議事録要旨が注目されています。

 

【白金標準先物 日足】

<7/2発表CFTC建玉明細 白金~6/29現在>
先週7月に入り2営業日続伸。米雇用統計による反応は他の貴金属同様にドル安による上昇となっています。週末発表されたCFTC建玉明細では投機筋ポジションが4週間ぶりの前週比買い越し枚数拡大となっています。6月期末からの反転の兆候ともみられますが、いまだ南アフリカでは「デルタ株」の脅威から抜け出せず新型コロナウイルス新規感染者数が過去最多となっており不安要因のひとつとなっています。日足で見た場合、上値を切り下げてきた上値の抵抗ラインは4000円超えに位置しているとみられ戻り売り基調の見方が強い一方で、また先週の安値が200日移動平均線で跳ね返されており下値も支えられている様子。脱炭素を掲げたクリーンエネルギー革命への期待相場は今回の下げで振り出しに戻った状態。あらたなきっかけが待たれます。



 

 





 

 

 

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