商品先物取引　「切り札をさがせ」: 金　ドル金利低下

2021年4月9日金曜日

金　ドル金利低下

おはようございます。

米株式は3指数上昇。NYダウは前日比57.31ドル高の33503.57ドル。FOMC議事録やパウエルFRB議長の発言から金融緩和の長期化が確認され米長期金利が低下していることでハイテク株が買われナスダックは前日比140.47ﾎﾟｲﾝﾄ高の13829.31で大きく上昇。S＆P500株価指数も前日比17.22ﾎﾟｲﾝﾄ高の4097.17と2日続伸となり史上最高値を更新しています。朝方発表された米新規失業保険申請件数は予想を上回る2週連続の増加し労働市場に対する懸念から金利上昇観測が後退し米長期金利の低下につながりました。米10年国債利回りは1.62％。

【NY金　日足】

【金標準先物　日足】

NY金6月限は米長期金利低下を受けて上伸し1750ドルを突破。2月末以来の水準まで上伸し高値は1759.4ドル（23:45）をつけました。国内夜間立ち合いでは高値6169円（23:55）。ドル円が円高ドル安の動きとなり円建て金価格の上値は限られましたが、NY市場での1750ドル上抜けは好材料と捉えています。NY金日足チャートでも遅行線がしっかりと実線を上抜けてきており次の上値目標1800ドルを試してくる可能性があると考えます。

【白金標準先物　日足】

ドル金利上昇一服でドル高からの反転の動きがみられ欧州通貨などに対してはドル安の動きがみられますが、新興国通貨についてはまだ資金流入の動きは鈍いようで白金産出国南アフリカ通貨ランドには大きな上昇はみられず対ドルでは均衡した動きとなり白金上昇は今ひとつ。国内では夜間立ち合いで一時4300円を下回り4282円（23:58）まで反落しましたが、ドル建ての動きが鈍くドル円での円高ドル安の影響を受けた側面が強かったとみられます。一時的には109円を割り込むことも想定されますが、その場合にはドル安の流れが強まりドル建て価格の反発につながるとみて買い場提供局面になると考えます。