トランプ相場の再来

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おはようございます。
今朝の東京は降雪の名残もなく快晴です。

日米首脳会談を控え、トランプ大統領のまわりがまたざわめいています。本日伝えられた報道によりますと、近いうちにトランプ新政権は「驚異的」な税制改革案を発表する見通しです。 ドルの方向性に迷走中の市場がどう判断してくるか。また、トランプ大統領が国家安全保障問題担当のフリン大統領補佐官に対して真夜中に電話で「ドル高とドル安はどちらが国益か？」とたずねたと伝えられています。ドルの動向について様々な思惑が浮かんできそうです。
ツイッターでも愛娘イバンカさんのファッションブランドが大手百貨店から不当な扱いをうけているとつぶやいています。そのイバンカさんのブランドの取り扱っている洋服がMade in Chinaというのも何とも滑稽。

NY株式は税制改革案に期待が集まり上昇。NYダウは前日比118.06ドルの20172.40ドルで10日ぶりに史上最高値を更新。ハイテク株中心のナスダック総合指数も32.73ﾎﾟｲﾝﾄ高の5715.18で最高値更新。ドル円も減税・インフラ投資への期待からドル高で113円台に急騰。米長期金利は債券から株式への資金流出から上昇。米10年国債利回りは2.40％。



【NY金　日足】

NYでは前日の上値は抜けず、株高・ドル高・金利上昇により失速。2/9金ETF残高は前日比変わらず。いよいよトランプ大統領の政権運営の具体案が明らかになってきますが、減税改革案は当初選挙戦勝利後から一番期待されている政策ですので、発表まで期待値は高まることが予想されます。株式は「噂で買われて事実で売られる」流れになっていると考えられ、「金」は一旦休息。予想レンジは1253～1210ドル。



【東京金　日足】

NY金の上昇で続伸してきた東京市場は2/9現在の取組高は80,130枚。取組高が減少しながらの上昇です。

先週末にお送りしている週間レポートでの資料になりますが、ここ数年「東京金」が大きく上昇する場面は「円安」ではなく何よりも「NY金」の上昇局面の場面です。「NY金」が足踏みとなると「東京金」も調整入り。日米首脳会談・イエレン議長議会証言に加え、トランプ政権の「驚異的税制改革案」がポイントとなってきました。目先、東京市場は上昇余地は少ないと判断。外国商品先物取引業者経由の買い越しは年初来最大値。予想レンジは4485～4415円。



【東京白金　日足】

チャートで上抜け。自分の予想とは逆の動きとなっています。取組高は日々減少しており力強さはありませんが、「閑散に売りなし」の展開となってしまっています。少し伸びがあるか・・・。予想レンジは3710～3560円。



【東京ドバイ原油　日足】

 シェールオイル増産ばかりが目立つ米国市場ですが、国内のガソリン消費が確認され反発。東京市場も円安が手伝い反発。しかし下降持ち合いの中心線に位置していますのでまだ戻り売りの流れは変わらずと判断しています。予想レンジは39100～38100円。


【東京ゴム　日足】

 ●天然ゴム在庫水準                                                           
　全国営業倉庫在庫（全国ゴム在庫） 1月31日現在（カッコ内は前旬比）           
　（日本ゴム輸入協会まとめ）                                                 
        在庫：　　　　 5,086トン（-  40トン)                                
　　　　入庫：　  　　   915トン (+  67トン)                                
　　　　出庫：　　     　955トン (-　118トン)                                
  東京商品取引所･ゴム指定倉庫在庫  1月31日現在（カッコ内は前旬比）           
        在庫：　　　　 2,149トン (-  372トン)                                
　　　　入庫：　  　　   160トン (-  239トン)                                
　　　　出庫：　　     　532トン (-  31トン)　                              

とりあえず1月末が在庫減少のピークが確認されてます。
月末比で見てみると、全国営業倉庫在庫は-385トンに対して、TOCOM指定倉庫在庫は-608トンと指定倉庫在庫のほうが減少幅が大きくなっています。この現象は9月末以来。つまり10月から12月末までの3ヶ月間は全国営業倉庫在庫の減少に合わせてTOCOM指定倉庫在庫が減少してきましたが、1月末では極端にTOCOM指定倉庫在庫が減少しています。
ちなみに、財務省発表の生ゴム輸入通関実績では2016年中の生ゴム輸入量は655,312トンで2015年中677,795トンと比較するとわずか-22,483トンです。


【東京とうもろこし　日足】

原油と連動しています。
中国農務省は2016/2017年度のとうもろこし輸入見通しを80万トンと下方修正をしました。約10年ぶりの低水準。米国との貿易摩擦問題は穀物価格に多大な影響がありそうです。

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