トランプ相場の副作用

おはようございます。

今年も残すところあと2日・・・。官庁は昨日で御用納めで今朝、街を歩く人々もまばら。私たち商品市場に携わる者は明日の夜間立ち合いまで気が抜けません。

経済指標の発表は年末それほどありませんが、昨晩は米中古住宅販売成約指数の発表があり、これが予想外の低下。住宅ローン金利の上昇が要因になっている模様。ぼちぼちとトランプ相場の弊害、副作用が表れ出しているのかもしれません。

米株式は反落。NYダウは20000ドル目前ながら大台乗せはできず力尽きたのか、前日比111.36ドル安の19833.68ドル。「期待で買われ事実で・・・」の時期が迫ってきました。ドル円も同じくドル高の修正。米国債入札が好調となり金利低下。伊モンテパスキへの公的支援問題もありユーロ不安から下値は支えられています。米10年国債利回りは2.51％。


【NY金　日足】

底練りからやや立ち上がる気配を見せています。NY金CFTC建玉明細から考えると、買い越し枚数は現在約11万枚。ショート枚数は10万枚強であり、ショートカバーが誘発される素地はありますが、まだ売り込まれる余地も残している数字です。ドルの反落、株式市場からの資金逃避がカギとなりますので見極めを。予想レンジは1155～1125ドル。


【東京金　日足】

 レンジ上限の4300円の壁はまだ厚く、結果反落。買い安心感が広がってきていますが果たしてどうか。中心線を往ったり来たりの動き。雲の上を維持してくるかを注目。予想レンジは4310～4250円。


【東京白金　日足】

 つなぎ足で3387円を終値で下回ると新値足は陰転します。前日、昨晩とヒゲ線で下回っていますが、終値で回復していますので、このパターンだと押し目反発というケースが多いのですが、陰線も続いており年末要因もあり立ち上がれません。雲ねじれの谷間が先にあり一時急落場面も想定しながら見ています。予想レンジは3420～3340円。


【東京ドバイ原油　日足】

年初来高値を記録。国内は堅調な動きが続きます。昨晩の米エネルギー協会（API）発表の米原油在庫は420万バレル増の4億9020万バレルで市場予想210万バレル減少と反する結果となりました。時間外で株安もあり下落していますので、株式との連動安には警戒が必要です。予想レンジは41200～38900円。


【東京ゴム　日足】

 場中の板も薄く、根拠のない乱高下。日足や時間足を埋めながら上下を繰り返してはいますが、すでにこの相場は12/26の下落で新値足は陰転しており下げ相場と判断しています。昨日の日中戻りで265円台の窓埋めをして反落。戻り売り。


【東京とうもろこし　日足】

昨日先限つなぎ足では直近高値を上回りました。順張り志向の当方にとっては乗せの場面ですが、記憶を蘇ったのが2014年末。シカゴは年末4ドル乗せで東京は28000円乗せ。以前この場面で高値を買い失敗した記憶があり、今回の買い乗せは躊躇。水準は異なりますが、年末のタイミングが似通っており、勝負を急ぐ必要はないと判断。株安も引っかかります。



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