春に向けて好天が続きます。
国際エネルギー機関(IEA)が供給過剰が更に増加する見通しを月報で発表し原油相場が大幅下落。供給が需要を上回る分を前月日量150万バレルから175万バレルに修正。特に経済制裁の解除を受けたイランの増産が見込まれています。さらにゴールドマンサックスが20ドル以下に下落する可能性があるとの見通しを示し、懸念が強まっています。
米株式は軟調な動きでしたが、前日同様引け前に戻しています。NYダウは前日比12.67ドル安の16014.38ドル。ドル円は原油価格下落で世界経済の減速懸念から円が買われる流れとなり115円を割り込んでいます。米10年国債利回りは1.73%と前日比0.02%低下。
昨日は日本の長期金利が一時マイナス金利となったことが話題になっています。原油安などによりリスク回避で円が買われ、手持ちの円の円建て運用先として海外からの投機資金が日本国債に向かっています。欧州もマイナス金利を導入しており、債券投資の残る道はまだ他と比較して『高金利』となる米国債となります。ただこの米国債も運用益が低下するようだと経済成長が見込まれない環境下では・・・・。
【NY金 日足】
世界的に債券市場への資金流入の流れとなっており、米長期金利も低下傾向。当然「金利を生まない」金の魅力は上がります。リスク回避→債券買い→金買いの流れです。ただ今晩のイエレンFRB議長の証言が警戒されておりドル建ては高止まり。日本や欧州のマイナス金利の流れが当然グローバルに米国にも影響が出てくると金融株の更なる低下を招きここから更に上昇するというシナリオも描くことができます。ひとまずの警戒感を持っているのは今までどおりですが、下げを見込む流れではありません。予想レンジは1228~1160ドル。
【東京金 日足】
東京市場は一般投資家の売り圧力が強く、昨日は円高も重なり夜間の高値水準を維持できず。月曜日に売り越しに転じたフロアポジションは昨日更に売り越しが膨らんでおり高値警戒を織り込んだ動きになっています。今晩のイエレン議長の議会証言が注目されますが、ドル建ては上下にブレても東京市場はドル円により相殺されやすい展開。ただ取組内容からすると上昇した場合のほうが反応は大きくなるかもしれません。予想レンジは4500~4340円で下値10円切り上げ。
【東京白金 日足】
白金は貴金属としての本来の動きになってきていると考えます。金上昇の構図と同じく、リスク回避→債券買い→金買い→(金は既に上昇してしまっている)→(割安感のある)白金買いといった流れになっているのではないでしょうか。以前から指摘しているとおり-190円となった1/12 以降に取組高は減少し、買い方売り方の顔ぶれが変化しているのを感じます。昨年10月の戻り高値からみても上昇余地は大きいと判断しています。売り圧力の強い東京時間が押し目となっている展開。予想レンジは3530~3350円で水準切り上げて強気です。
【東京ドバイ原油 日足 】
IEA月報によりWTIは27ドル台まで下落。中心線を割り込み基調が一旦崩れてしまいました。目先は前回安値をうかがう流れは避けられず。下値不安が強まることが予想されるため、前回安値18970円(1/21)を割れるかどうかを見極める必要があります。23000~19000円と見通し切り下げです。
【東京とうもろこし 日足】
米USDA需給報告では大方の予想どおり期末在庫は上方修正。またエタノール分工業需要が伸びています。輸入は若干増加し、輸出は下方修正。
米国期末在庫見通し
2015/16 予想 18億900万bus(17億7200万~18億5200万bus) 前月実績 18億200万bus
2/10発表 18億3700万bus
世界全体期末在庫見通し
2015/16 予想 2億800万トン(2億350万~2億1000万トン) 前月実績 2億890万トン
2015/16 2/10発表 2億881万トン
南米生産高見通し
ブラジル 予想 8160万トン(8050万~8300万トン) 前月実績 8150万トン
2015/16 2/10発表 8400万トン
アルゼンチン 予想 2530万トン(2300万~2600万トン) 前月実績 2650万トン
2015/16 2/10発表 2650万トン
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