本日で2月も終り、イベントの多い3月を迎えます。G20では通貨安競争を回避すべきとの見解で一致していますが、実際の効果はこれから。
まず、今週は米大統領選挙のヤマ場「スーパーチューズデー」を迎えます。民主党クリントン氏、共和党トランプ氏が現在有力になっています。米国経済指標は先週末に発表された個人消費が堅調で週末に米2月雇用統計を迎えます。3月追加利上げが危ぶまれている市場ムードに再び追加利上げ観測が強まる可能性は否定できません。
また週末からは中国全国人民代表会議が開かれ、13次5ヵ年計画が打ち出されます。2010年比で2020年にGDPを 倍増させるために必要な経済成長は6.5%。年明けから世界経済の不安の元凶となっていただけに初日の李克強首相の政府活動報告が注目されます。
【今週の予定】
2月29日(月) | <国内> 1月鉱工業生産(8:50) 1月商業販売統計(8:50) <海外> 米2月シカゴPMI(23:45) 米1月中古住宅販売仮契約(1日0:00) |
3月1日(火) | <国内> 1月家計調査(8:30) 1月失業率・有効求人倍率(8:30) 10-12月期法人企業統計(8:50) 10年国債入札 <海外> 中国2月製造業PMI(10:00) 中国2月財新製造業PMI(10:45) 米2月ISM製造業景況指数(2日 0:00) 米1月建設支出(2日 0:00) 米2月新車販売台数 豪州準備銀行政策金利発表 スーパーチュースデー(米大統領選挙の予備選・党員集会集中日) |
3月2日(水) | <国内> 2月マネタリーベース(8:50) <海外> 豪10-12月期GDP(9:30) 米2月ADP雇用統計(22:15) 米ベージュブック(3日 4:00) |
3月3日(木) | <海外> ブラジル10-12月期GDP(21:00) 米新規失業保険申請件数(22:30) 米2月ISM非製造業景況指数(4日 0:00) 米1月製造業受注(4日 0:00) |
3月4日(金) | <国内> 1月毎月勤労統計調査(9:00) <海外> 米1月貿易収支(22:30) 米2月雇用統計(22:30) |
【CFTC建玉明細 2016/2/23現在】
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ロング
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ショート
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ネット
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総取組高
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CMEドル円
|
92,376
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39,642
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52,734
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257,064
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NY金
|
227,381
|
82,403
|
144,978
|
445,290
|
NY銀
|
83,189
|
21,262
|
61,927
|
174,697
|
NY白金
|
46,701
|
13,194
|
33,507
|
64,316
|
NYパラジウム
|
16,049
|
12,216
|
3,833
|
28,091
|
NY原油
|
533,268
|
327,412
|
205,856
|
1,776,696
|
シカゴコーン
|
352,827
|
377,627
|
-24,800
|
1,355,719
|
シカゴ大豆
|
149,699
|
179,076
|
-29,377
|
713,828
|
「金」はやはり買い越しが大幅に増加していました。新規買いのみならずショートカバーも見られNYは目先買われ過ぎの判断ができると考えます。「銀」「白金」は緩やかに買い越し拡大。「パラジウム」は買い越しを縮小させています。「ドル円」は着実に円買いドル売りを増やしている様子。「原油」は集計日では買い越しが拡大しています。持ち合いの動きのなか抜けたときにこの動きが続いていくかどうか・・・。穀物は「コーン」「大豆」ともに売り越し縮小へ。
【NY金 週足】
先週は予想を1240~1160ドルとしていました。実際は高値1254.3ドル~安値1202.5ドル。1200ドルを割れず堅調と見られますが、一方上値も直近高値1263.9ドルを抜くことができていません。CFTCでもかなり買い越しが拡大してこの水準となると上昇余力がまだ弱いとも見ることができます。強力なファンダメンタルズ、あるいはテクニカル上の時間的、価格的な調整がまだ必要に感じます。今週は1250~1150ドルの見通し。
【東京金 週足】
先週の予想は4450~4220円。実際は高値4458円~4343円でした。ドル建ては重たさを感じておりますが、当然国内は円安の影響も出るため下値は狙えず。上がらずとも下値は深くなさそうです。しかしドル建ての上昇パワーは弱いと見ているため、上抜くには円安が条件になりそう。ただ相場としては6週上げて高値更新が停まっているため目先は調整のレンジ相場か・・・。今週の予想は4500~4270円。
【東京白金 週足】
先週予想は3530~3250円。実際は高値3446~安値3325円。上値取れず期待はずれ。高値3479円(2/15)から本日まで150円以上下げており、簡単に反発するのは難しくなってしまった感があります。「金」とは異なり下値からの上昇幅が少なかったため、勢いが停滞してしまうと後が続きません。ただ1月の安値で底打ちしているとすれば今週の米国・中国の材料で動き出す可能性もあり現在の水準ではやはり買い方針を維持させていく考え。今週の予想レンジは3530~3260円。
【東京原油 週足】
先週の予想は30000~18000円の持ち合い予想。実際は高値24300~安値22210円とボラも低く、三角持ち合いの先っぽとなり狭まっています。雇用統計か中国全人代がきっかけとなるか。チャートからはやや持ち合いから抜け出す感も出てきています。現状供給過剰は改善されていませんが、WTI40~50ドルは相場としての可能性はあり、一旦の戻しを期待します。 今週予想は30000円~22000円。
【東京とうもろこし 週足】
週足チャートは好転できず。まだ下値探りの展開は否めず。
アウトルックフォーラムで発表された予測は
・作付面積 9000万エーカー(昨年度8800万エーカー)
・単収 168.0ブッシェル(昨年度168.4ブッシェル)
・生産高 138億2500万ブッシェル(昨年度136億100万ブッシェル)
・期末在庫 19億7700万ブッシェル(昨年度18億3700 万ブッシェル)
予想値からは反発の展開は難しいです。
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