おはようございます。
さわやかな5月らしい朝です。
NYダウは三日続伸となり、引値ベースでの史上最高値を更新して16583.34ドルで終了。良好な米経済を背景に堅調な値動き。11日に予定されているドネツク州の住民投票などウクライナ情勢にはリスク要因があるため、最高値更新ながらも高値警戒感は拭いきれずの週末です。
昨晩のWBSの番組中『Sell in May Go Away』 について触れていました。ウォール街の格言も過去の経験則上は確かに下落する傾向があるが、ITの進歩により投資家はバケーション先からスマホやタブレットを使って簡単に即座に市場からの撤退が出来るとのことから現在では『Sell in May』は当てはまらないと断言する強気のファンドマネージャーのコメントがありました。ポジショントークかなと思わせるところも多分にありますが、過去からの市場構造の変化は確かに見逃すことはできません。しかし、経験上会社のデスクで相場に向き合っている時と旅行先から携帯・スマホで相場を見ている時の緊急時の対応は同じようにというのは無理な話。個人的にはやはり『Sell in May』は根強いものと思われます。
商品市況は手掛かり難。貴金属は大きな要因はなく、小幅安。北海ブレント原油は109ドル近くまで上昇していたものの、高値を維持できず反落し、108ドルを割れて終了。
USDA需給報告のあった穀物では、コーンが米国2013/14旧穀年度の期末在庫が下方修正され、発表直後に年初来高値更新を試す動きも見られましたが、市場予想を上回る2014/15新穀年度の生産高・期末在庫、また世界全体の生産高増加の見通しから反落する結果となりました。
株式・商品など市場全体が爆発する動きを抑え込まれている印象です。上に抜けるか下に抜けるかは神のみぞ知るところですが、不完全燃焼のガスがエンジン燃焼室でくすぶっておりブスッブスッと少しずつ漏れ出してきている感じがします。エンジンが吹き上がるのはもう間近・・・。
【5/9発表 CFTC建玉明細 ~5/6現在~ 】
ロング ショート ネット
CME円先物 20,381 81,109 -60,728
NY金 160,982 63,026 97,956
NY銀 45,772 35,393 10,379
NY白金 49,285 6,478 42,807
NYパラジウム 27,478 5,628 23,219
NY原油 492,901 109,808 383,093
CBOTコーン 451,148 125,878 325,270
CBOT大豆 224,992 94,572 130,420
買い越し増加は「金」「白金」「コーン」。逆に買い越し減少は「原油」「大豆」。ドル円も円買いの動きが進んでいます。値動きは今だレンジ内であり、ファンドポジションからの過熱感は今のところどの銘柄にも見られません。
0 件のコメント:
コメントを投稿