2010年6月8日火曜日

完全試合じゃなく完全犯罪(2)

 ガララーガ投手の誤審問題で、日本とアメリカでの違いが面白い。日本の場合、実況者は『微妙な判定』という言い方をする。しかし、アメリカではハッキリと『今のは誤審(Bad Call)』という。審判も実況の対象なのである。

 日本の場合は、そこは神聖なものというイメージがあるのか曖昧な表現をする。このガララーガ投手の誤審以来、完全にビデオ判定を導入すべきという声が上がってきている。現在では、ホームランのみビデオ判定を導入している。なぜホームランだけなのかというと、アウト・セーフやボール・ストライクをいちいち細かくビデオ判定していたら、試合進行が悪くなるからだそうです。ただでさえ、試合時間の短縮が言われているのに完全導入は考えられない。

 他のスポーツでは、NBA・NFL・ラクビー・テニスでは微妙な判定にはビデオが使われている。

 スポーツは人間の営みである。一昔前までは、誤審も含めてのスポーツだった。しかし、スローやスーパースローのように映像技術が発達するにつれ、誤審が許されない風土となっていった。

 それと、日本よりも欧米のほうが判定にシビアなのは、賭けが盛んであるためである。最近では、どちらのチームが勝つか負けるかだけではなく、何点差でどちらが勝つかというような賭けがあるそうで、シビアになる訳である。

 【こんなことも】

 メジャーリーガーのロジャー・クレメンスが、息子の少年野球の試合で審判に対して暴言を吐いたということで、退場になったことがあったそうです。

 また、親が試合をビデオカメラで撮っていて、試合中に微妙な判定にそのビデオを持って審判に詰め寄ることもしばしばあり、雰囲気が悪くなっているところもあるそうです。

 あなたは、嘘のないビデオ派?それとも誤りのある人間の目派?

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