2010年5月7日金曜日

出口戦略どころかこれからばら撒くの?

ユーロ圏の債務危機拡大を受けて、欧州中央銀行(ECB)が危機対策の強化として

5月3日、欧州中央銀行(ECB)はオペの適格担保基準を緩和(金融機関に資金を供給する際の担

保基準を緩和)した。すべてのギリシャのソブリン債が対象となる。今後、格付け会社のムーディー

ズやフィッチがギリシャ債の格下げに動けば、ギリシャ債は

ECBが受け入れることのできる担保ではなくなり、ギリシャの金融機関による資金調達の手段が閉

ざされるのを回避するための措置。従来は、格付けが「BBBマイナス」以上だったが、ギリシャ国

債に限り、これを一時解除した。


 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が先週、ギリシャ国債の格付けを投機的水

準の「BB+」に引き下げたほか、ムーディーズ・インベスターズ・サービスも格下げの方向で検討し

ており、それに備えた措置をとった。

ただ、今回はギリシャ債だけだが、今後もECBが同様の状況で同じ手段を採用するなら、ECBの資

産悪化を招く恐れがある
   
 イングランド銀行(英中央銀行)や米連邦準備理事会(FRB)は、金融危機を受けて国債の買い入

れをに踏み切ったが、ECBは国債購入を見送っていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿