アトランタは、アメリカ合衆国ジョージア州北西部に位置する都市。同州の州都・最大都市である。1996年の夏季オリンピック開催地としても世界的に知名度がある都市である。古くは鉄道交通のハブとして、また綿花産業の中心地として栄えた。やがてコカ・コーラ、デルタ航空、CNNなど多数の大企業が本社を置くようになり、ジョージア州のみならずアメリカ合衆国南部の商業・経済の中心地としての役割を担うようになった。
このアトランタは、南北戦争中心地でもあった。ご存知のとおり、南北戦争とは南部が黒人奴隷制度を守るために北部と戦争をしたのである。当時、北部軍は南部が交易できないように会場封鎖をした。ここのところは、「アメリカ人が選ぶ名画100選」で4位である【風と共に去りぬ】の中のレット・バトラーが、海上封鎖を突破するシーンがある。この海上封鎖を突破する船のことをブロッケードランナー(海上封鎖突破船)と言うとか。因みに、スターウォーズ宇宙船の名前がブロッケードランナーなんです。話を戻して、アトランタは風と共に去りぬの原作者マーガレット・ミッシェルの生まれた地でもあります。ただ、悪まで白人の視点からのみ描かれたこの小説は、黒人からは奴隷制度を正当化していると根強い批判がある。この小説に対抗して、黒人からの批判的パロディー小説、「風なんてもう来ねえ」が著されています。
そして、南北戦争のちょうど100年後にあった公民権運動の中心人物であるキング牧師の生誕地でもあるんです。公民権運動とは、アメリカの黒人(アフリカ系アメリカ人)が、公民権の適用と人種差別の解消を求めて行った大衆運動である。南北戦争によって黒人は奴隷制から解放されたが、人種隔離されていた。例えば、選挙権がなかったりレストランやバスの座席が別であったりと。
アトランタにはストーンマウンテンという山がある。世界最大の花崗岩(高さ251m)の山の中腹に、南北戦争時代の南部の英雄たちが彫られているので有名です。ここはKKK(ケークッラスクラン白人至上主義)の聖地なんです。しかし、アトランタという都市は、南北戦争で白人に対抗した黒人の聖地でもあるんです。
ジョージア州自体は保守的な州なんですが、アトランタはどちらかというとそうでもないそうです。だからといって、黒人と白人がいがみ合ってるということはないそうです。
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