外交上、機密や密約はあってしかるべきだと思います。よって、密約があったこと自体は問題ではないと思います。問題は2つ。憶えている方もいらっしゃると思いますが、毎日新聞の西山太吉氏が2002年くらいから密約問題を報じ始めたことにより、当時の外務省職員が密約文章を破棄してしまった。これは日本近代史の歴史的な重要文章であったに違いない。このような、(1)外務省体質が問題なのです。アメリカなども、重要機密などは30年~50年で公開しています。ただ、機密文章を破棄してしまうのは明らかな問題です。西山氏は報道後、毎日新聞を辞めさせられ、あらぬ濡れ衣まで着せられ逮捕されてしまった。ちなみに、小泉首相の北朝鮮訪朝の記録は全くないとのことです。
<毎日新聞の西山太吉氏事件の詳細>
http://www.iface.ne.jp/tokuyama/mdrdoc/029.html
そして、2つ目は(2)外務省と一般メディアの関係です。この密約についての質問などがこの30年間ほとんどされなかったことです。メディア側は外務省の都合の悪いことにはあまり触れないのである。これは不正があると分かっていても、それを隠すという共犯関係以外の何者でもない。このような関係を保たないと、スクープや特ダネにあずかれない。まして、西山氏のようにはむかえば、逮捕されてしまいますからね。
昨日の夜、この問題がどのように報じられるのかテレビ・ネットを見ていたが、ほとんど扱われていませんでした。そして、今日の新聞でももっと大きな扱われかたをされるべき問題だったのでは。
0 件のコメント:
コメントを投稿