去年の9月25日、当時富士通の社長であった野副州旦(のぞえ・くにあき)氏は病気療養のため辞任としていたが、先週土曜に富士通側が「当時、当社と関わり合いがある会社が、問題のある会社だとし関係をやめなかったため解任した」と辞任から解任だったと理由を変更した。
事の経緯は、富士通の実質の子会社であるインターネット接続大手ニフティとIT企業との統合を巡る交渉が発端だった。ニフティーの業績はここのところよくなかった。この交渉過程で、野副氏と親交のある人物が代表取締役を務め、「好ましくない風評」があった企業がかかわったと。取締役や監査役が野副氏に注意し、野副氏は統合プロジェクトからは企業を外すと明言した。だが、野副氏は、代表取締役については企業と切り離して考え、関与させ続けていたという。その結果、昨年9月25日、社長辞任に至った。
野副氏側は「今でも問題のある相手とは思っていない。辞任を求められた事実は虚偽だった」と主張する。野副氏側は6日、「辞任しなければ、富士通が上場廃止となり、辞任しなければ解任すると言われたから辞任した。」と主張。社長辞任の取り消しを求めるとのこと。
この「好ましくない風評」とは、暴力関係者との付き合いがあるとされている人物だとの事ですが、それ自体が本当なのかどうかも分かっていないとの事です。また、今回の辞任から解任だったと理由を変更したことにより、東証が調査にのりだすとの事です。ちなみに、昨日の富士通の株価は、通常の4倍もの出来高ができ大きく下げたとの事で、今回の問題をマーケットは明らかに嫌がっているのでしょう。
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