金 米長期金利4.6％

おはようございます。

NY原油先物11月限が年初来高値94ドルまで高騰。サウジ、ロシアが年末まで減産することで冬場の需要期に向けてひっ迫感が強まるなか、米原油在庫が減少していることで米国内での供給不足に対する警戒感が強まっています。原油高でインフレ観測が台頭し長期金利が上昇し米10年国債利回りは4.6％超え。また米連邦議会では10/1から新しい会計年度が始まる前日30日までに新年度予算が成立しておらず、債務上限を巡る与野党の交渉が難航しています。つなぎ予算を成立させ一時凌ぎすることになるとみられますが、成立しなければ政府機関が閉鎖となる可能性も出てきています。景気減速への影響から株式や債券などは売りが先行しリスク回避の動きが見られます。昨晩の米株式はNYダウが前日比68.61ドル安の33550.27ドル、ナスダックは前日比29.240ﾎﾟｲﾝﾄ高の13092.849、S＆P500は前日比0.98ﾎﾟｲﾝﾄ高の4274.51。ドル円は1ドル149.70円まで下振れ。

【金標準先物　日足】

NY金12月限は28.9ドル安の1890.9ドルと3日続落。長期金利上昇が上値を抑えています。原油高によるインフレ観測、米新年度予算審議の難航などが長期金利上昇の要因になっているとみられますが、米景気減速への影響も懸念されるためリスク回避の下支えがどの水準でみられるか…？昨晩は米10年債利回りが4.6％を超えると対主要通貨でドル高が加速、その動きに連れてドル建て金は1900ドルを割れストップロスを巻き込む形で1890.3ドルまで安値をつけています。日本時間でもドル建ては安値を試しながら円建ての金標準先物8月限も下値を模索し、11:34現在前日比91円安の9005円で推移。急激な金利上昇の副作用が経済を冷え込ませる可能性があり「金」はあくまで安全資産の対象。国内円建てでは取組増の傾向。

【白金標準先物　日足】

NY白金10月限は前日比20.6ドル安の886.5ドルで3日続落。6月安値884.0ドル、8月安値882.6ドルとほぼ面合わせとなる880.8ドルの安値を昨晩つけています。OSE白金標準先物8月限は11:49現在、前日比77円安の4250円で推移。全米自動車労組（UAW）のストライキの長期化が景気減速の懸念を強めています。ただ下値は支えられていると見え、同じ白金族のパラジウムは7月以降安値は1200ドル、白金は900ドルが目処になっています。円建ては緩い円安基調のため7月、8月の安値には届かずその手前で支えられることに…。

 

 

 

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