おはようございます。
昨晩発表された米3月消費者物価指数(CPI)は 前年同月比+8.5%と40年ぶりの高水準の伸びとなりました。ただ食品・エネルギーの除くコアCPIについては前年同月比で+6.5%、前月比で+0.3%と鈍化しており一旦物価上昇はピークアウトしたとする兆候も見られインフレに対する過度な警戒感は後退しています。しかし米ブレイナードFRB理事が「インフレを抑えることが最重要課題」と発言。インフレ高水準は続き、FRBの金融引き締め姿勢が強まるとの見方は変わらず、株価を押し下げています。NYダウは前日比87.72ドル安の34220.36ドル、ナスダックは前日比40.384ポイント安の13371.572、S&P500は前日比15.08ポイント安の4397.45。米長期金利は米10年国債利回りが一時2.836%まで伸びましたが、インフレがピークを迎えたとのことから7営業日ぶりに低下。米10年国債入札が応札倍率2.43倍におさまったことで金利低下も限定され、終値では2.727%の利回りとなっています。
【金標準先物 日足】
米CPIの発表後、インフレが一旦のピークアウトするとの見方から、4月に入り進んできた「米国債売り(金利上昇)・ドル買い」の動きの巻き戻しで「金」の投資妙味が拡大。NY金6月限は前日比27.9ドル高の1976.1ドルと大幅に上昇し、3月2000ドル超えからの反落以降の戻り高値1967.2ドル(3/24)を終値で上抜きました。今朝モーサテで亀井幸一郎氏が出演され解説していましたが、『新・有事の金買い』とこれまでの言われていた「有事の金買い」とは違った見方をしています。ETFも増加し通貨としての側面が強まる傾向。国内円建て価格は夜間立ち合いで一時7947円/gをつけ、取引中の史上最高値を3営業日連続で更新。【白金標準先物 日足】
国内円建て価格は円安が下支えしている一方で、ドル建てNY白金価格は972.4ドルと200日移動平均線(1013.1ドル)を下回った水準での推移となっています。チャートからは出戻りへの期待も覗かせてきつつありますが、景気減速懸念からも需給ひっ迫感がなく上昇が続かず…。国内はチャート上での4000~3700円レンジを抜ける形にならないと玉の動きも限定的となってしまうので持ち合いの動きが続いてしまいます。相場はまだきっかけ掴めず。
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