2010年5月6日木曜日

非理法権天



                                                                                                                                                                      

非道は道理に勝たず

道理は法度に勝たず

法度は権門に勝たず

権門は天子に勝たず

≪意味≫

「非理法権天(ひりほうけんてん)」・・・ これは、楠木正成の軍旗に描かれた文字だそうです。

間違っている人よりは正しい人が偉く、正しい人よりは法律のほうが偉く、法律よりは権力のほうが

偉く、権力よりは天(天皇)が偉い。という意味です。

《楠木正成》

楠木正成は、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて活躍した人物です。鎌倉幕府からは悪党と

呼ばれた。 正成が生まれたころ、140年あまり続いた鎌倉幕府は衰え、秩序が崩れていた。 その

なかで、政治を武士から天皇に戻そうという気運が高まっていた。大きく時代が変わろうとしている

ときだった。

元徳3年(1331)、正成は後醍醐天皇の皇子護良親王とあわせて、鎌倉幕府に対抗するため下赤

坂城で兵を挙げました。

新田義貞(1301~38)らが鎌倉へ攻め込み、鎌倉幕府は滅亡しました。 このことから、後醍醐天皇

は鎌倉幕府を滅亡に導いた功労者として、正成を従五位下検非違使に任命しました。

その後、建武3年(1336)、天皇を中心とした政治に疑問を持ち反旗をひるがえした足利尊氏(1305
 
~58)に湊川の戦いで破れ自害。
 
《時代》
 
鎌倉時代→南北朝時代→室町時代

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