週末の米株式市場は好調な米小売売上高や米企業決算を好感したリスクオンの展開。NYダウは前日比382.20ドル高の35294.76ドル。ナスダックは前日比73.911ポイント高の14897.340、S&P500は前日比33.11ポイント高の4471.37と主要3指数とも続伸となりました。米長短金利も上昇しましたが、週末は短期の2年債のほうが利回り上昇。11月FOMCでのテーパリング開始決定への見方が影響しているものとみられます。ドル円は2018年11月以来2年11か月ぶりに114円台に乗せ、ドル高が進んでいます。対主要通貨でのドル高の傾向が強くドルインデックスも10/12に94.51まで上昇してから一旦押しているものの堅調さを維持している様子。米ミシガン大の消費者調査で1年先の期待インフレ率が4.8%に上昇し市場においてインフレ観測は強まり債券売りが促されていることもドル金利上昇の一因。
【NY金 日足】
先週は200日移動平均線が位置する1800ドルの壁に阻まれ反落した動き。インフレ懸念の強まりが押し上げ要因になってきたものの、金利上昇、株価上昇のリスクオンムードが「金」の利益確定売りを促したような動きとなりました。50万枚に回復した取組高増が投機筋買いポジションの拡大につながっていくかどうか?今週は11月FOMCの2週間前でブラックアウト前最後の週となります。米小売売上高に続き景況感の良し悪しで上値が抑制される反面、期待インフレ率がコロナ渦以来最大値となっていて米実質金利の低下が金価格を下支え。先週末の上昇から投機筋ポジションに変化が出てくるか?注目。
【NY白金 日足】
<CFTC建玉明細 白金(10/12現在)>CFTC建玉明細での投機筋ポジションは9月に売り越しまで売り込まれた反動から4週連続で買いポジションが拡大。ただ総取組高の推移をみる限り9月の安値でピークアウトしそれ以降取組高は減少しながら現在の戻りに至っています。買戻しが主導した上昇となってきたことが明らかですが 、チャートが一目均衡表の雲を上抜け好転したことで新規で買い進む動きが出てくるかどうかがこれからを占います。トヨタ自動車は11月も約15%の減産を発表しています。減産懸念は9・10月に比べるとやや和らいでいますが、半導体不足などサプライチェーンの混乱は続いている様子です。ただ自動車メーカー各社では年明け1月以降は生産を回復させていく意向があるようで、もしかするとそのような動きを先取りした動きになっているのかもしれません。現時点では押し目買いとみておいたほうが良いか?
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