2020年9月10日木曜日

金 8月投資需要は鈍化

 おはようございます。


米株式はこの3営業日の反落から大きく反発。NYダウは前日比439.58ドル高の27940.47ドル、ナスダックは293.87ポイント高の11141.56で取引を終えています。本日は反発となっていますがナスダックでも1000ポイント以上下げたのはコロナ騒動の2月以来。コロナワクチン開発について英アストラゼネカの副作用がワクチン開発に対する不安を掻き立てましたが来週には治験を再開とのこと。また米共和党マコネル上院院内総務が5000億ドル規模の新たな追加経済対策法案を週内に上院で採決させる方針が伝えられましたが、可決に必要な60議席を確保できる可能性は低く協議は引き続き難航する見通し。


【NY金 日足】

中心限月12月限セツルメントは2日続伸で前日比11.70ドル高の1954.90ドル。NY時間開始前に安値1926.3ドル(20:16)をつけてから欧州株が前日から反発し堅調な動きに転じたことから欧州通貨も反転。対主要通貨のドル安が進み金も上昇。高値は1959.7ドル(4:19)まででしたがアジア時間に入ってからも現在1950ドル台を維持した動きになっています。月初高値2001.2ドル(9/1)から昨日安値1911.7ドル(9/8)までの下げの半値戻りが1956.45ドルに当たりまた持ち合いペナント内での推移。昨日WGCから8/31現在のETF残高が発表されましたが、史上最高水準に達しているものの8月の流入は年初からは月別では最低となっており8月以降投資需要が鈍化していることは明確です。投資需要がさらに高まるには金融・財政政策による量的緩和・財政出動が必要か?来週9/18の米メジャーSQまではまだ株式市場の下落リスクもあり戻り売りの展開が濃厚と考えます。
 

<世界全体の金ETF残高 月別増減>

(WGCから抜粋)


【金標準先物 日足】

円建ても6営業日下降から反転し半値戻りに当たる水準6655円を回復。ドル建ての反発と円安により上伸。夜間立ち合いの高値は6664円(04:24)でしたが、今朝からの日中立ち合いでも堅調さを維持しており6669円(10:26)に達しています。ただ今のところ大きく買われる要因は乏しく持ち合いのなかの自律反発といったところでしょうか。今晩にはECBが控え英・EUの通商交渉の本日までとなっており対欧州通貨に対するドルの動き如何となりそうですが、円建ても日足チャートでは遅行線が実線を潜り込んでおりやや売り方優勢の展開。まだ戻り売りの展開が続くとみています。

 

 

 

 

 

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