おはようございます。
米株式はまちまち。NYダウは前日比44.77ドル安の30154.54ドル。取引開始前に発表された米小売売上高は前月比1.1%減少で市場予想を大きく下回る悪化となり個人消費について悲観的な見方が広がりました。一方でナスダックは前日比63.13ポイント高の12658.19で連日の終値での史上最高値を更新。またビットコインが20000ドルを超え史上最高値となっています。これまでもコロナ渦が懸念されると巣ごもり需要拡大でハイテク株などが買われる状況が作られてきましたが、ナスダック、ビットコイン上昇をみると市場はコロナ感染拡大を織り込んだ見方になっているのかもしれません。米コロナ救済案の成立の可能性が強まっておりリスクオン継続の流れか?
米FOMCではガイダンス変更がおこなわれ、雇用最大化と物価安定まで量的緩和を継続するとしましたが概ね予想通りであったことと経済見通しを上方修正したことで政策発表後は失望を誘った動き。ただパウエルFRB議長記者会見で追加緩和への柔軟性を示したことで追加緩和の可能性を残す内容として捉えられています。
欧州時間で一時ユーロドルが1.22を超える上昇。欧州側から英EU通商交渉の合意が近いといった発言からユーロ、ポンドが買われましたが、合意に楽観的な姿勢はこれまでも全て欧州側からであり、英(アイルランド)側からは漁業権において難航と伝えています。この漁業権については大きな隔たりがあるようで合意は難航を極めそうです。欧州PMIは予想外に良好となっていますが、合意なき離脱に備えて現在英国の港はごった返しで駆け込み需要が旺盛とのこと。
【NY金 日足】
中心限月2月限セツルメントは前日比3.8ドル高の1859.1ドル(3:30)で小幅続伸。欧州時間での欧州通貨高でドル安が進み堅調な動きとなりましたが米FOMCを控え小動きで本セッションを終了。終了後の米FOMC政策金利発表ではガイダンス変更は予想通りとなり経済見通しが上方修正されたことで追加緩和観測が後退し安値1848.2ドル(4:19)まで反落。ただその後のパウエルFRB議長記者会見で今後の不確実性から追加緩和への柔軟性が示され、高値1870.0ドル(5:05)まで持ち直しています。アジア時間も1860ドル台後半で推移しています。前日の総取組高も55万台を回復して今回のFOMCを通過。今月12月に入ってからもETF残高の減少が伝えられてきましたが、先物市場ではわずかながら取組高増加がみられています。ETF減少も11月に比べ明らかに鈍化しており再び上昇基調を強めていく流れになってきていると考えます。
【金標準先物 日足】
夜間立ち合いでの高値は6219円(5:05)。小幅ながら3日続伸となってきており上昇ベクトルは強まってきていると判断。6220円台に入ってくると目先レンジも変わってくるとみられ勢いが強まるのではないかと予想しています。米コロナ救済案成立に向けリスクオンムードが強まりドル安が進むか?米実質金利(米10年連動債利回り)は-0.99%に達しており9月中旬以来の水準。このときのNY金の水準は1900~1950ドルレンジ。株価反落の一時的なリスクはありますが6400円台回復に向かう流れになっていると考えています。
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