おはようございます。
米株式は3日続落。世界的に長期金利上昇を懸念材料として株安の動き。欧州ではリスク回避から株式は売られ、アジアでは全人代開幕で政策期待が高まっていた中国でも株式は反落。米株式市場は新規失業保険申請件数がやや改善なりまちまちで始まりましたが、注目されたオンライン討論会での米パウエルFRB議長の発言では「市場の無秩序な動き」には懸念を表明したものの市場が期待する金利上昇に対する踏み込んだ発言がなかったことで米国債売りが強まり金利が上昇。米10年国債利回りは1.57%まで上昇し株価は大きく下落。NYダウは前日比345.95ドル安の30924.14ドル。ナスダックは前日比274.28ポイント安の12723.47で2月につけた高値から10%以上の下落となっています。S&P500種株価指数は前日比51.25ポイント安の3768.47。今晩の米2月雇用統計を控えます。
【金標準先物 週足】
昨晩パウエル議長の発言前は1721.6ドル(22:01)まで上昇。ただドル長期金利上昇を背景にドル高が進み割高感に押されNY金は軟調となり、パウエル議長の討論会での発言に長期金利上昇に対する牽制が薄かったことからドル高株安が進行。リスク回避の動きからリスク資産が売られる形で金も引っ張られる下落となりました。今朝方には1700ドルを下回り1683.0ドル(10:13)までドル建て価格も売られ、国内では5852円(10:13)と昨年の5月以来の水準まで売り込まれています。先週末に長期金利米10年国債利回りが1.6%を超える水準まで上昇した際は『金利高=金安』といった構図で金独自が売られる印象でしたが、今回の下げはリスク資産全体が金利高で売られているなかの下げになっている様子。本来リスク回避で買われる債券も売られキャッシュ化の動き。ただこの下げはあくまで米SQを控え株価調整に巻き込まれているとみられ、一巡後は反発の可能性があると考えています。昨晩WGCから発表されている世界全体のETF残高2月末現在は前月1月末比で84.7トン減の3680.6トン。内訳では北アメリカ圏1925.7トン(1月末比71.2トン減)、欧州圏1565.8トン(同23.8トン減)、アジア圏125.7トン(同10.6トン増)、その他63.4トン(同0.3トン減)。世界全体では昨年7月の水準まで減少してきましたが、アジアでは昨年7月からも増加しておりアジア圏、特に中国などの購入意欲は強いと思われます。現在の水準では投機売りと実需買いの構図になっているとみられます。
【白金標準先物 週足】
米長期金利上昇によるドル高新興国安も売り要因。リスク資産調整の動きに巻き込まれる形で白金をはじめ非鉄金属など産業用途需要の多い商品は株式とともに売られています。国内の白金は日足チャートで新値足が昨日終値で陰転しており目先ベクトルが下向きとなっています。ただ金でも述べている通り、あくまで今回の下げは米SQ前の株価調整の動きと考えています。ナスダックは先行して高値から10%の下落となり株式市場は調整色が強まりそうです。ただコモディティーの中でも原油価格はOPECプラスで増産が見送られ減産規模が維持されたこともあり堅調推移。調整安は年明けレンジ上値の3700円台がとりあえずの目標と考えます。
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