2026年8月28日金曜日

金 年後半を占うジャクソンホール会議

 本日はジャクソンホール会議でウォーシュ米FRB議長の基調講演が実施されます。ウォーシュ氏は就任当初からFRBの組織改変に注力する姿勢を示す一方で、市場との対話について、フォワードガイダンスを示さず、自身の金利見通しも示さない方針と自身は述べてきています。

ウォーシュ氏はトランプ大統領が選んだ人材であり、パウエル氏とは違った面がありますが、現在、『中銀の独立性』に関する圧力にさらされている状況のなか、米FRBの二大使命であるインフレと雇用の両立について、どのような判断を示すかが注目されています。

 さらに事態を複雑にしているのが、ベッセント米財務長官が打ち出した米長期債買戻し倍増方針。いわゆるイールドカーブ操作ともいえる手法で、長期債利回りの上昇を抑制する手法ですが、市場操作との批判もあり、巨額の政府債務を抱えるなかで、利回り抑制効果には疑問も広がっています。このような状況下で、今回の講演でウォーシュ氏が明確な金融政策姿勢を示した場合は、市場の反応が大きくなりそうです。

鍵となるのがインフレに対する認識。足元のインフレを伸び鈍化傾向と捉えるのか(早急な利上げには慎重)、水準自体の高さをインフレの粘着性と捉えるのか(利上げの必要性)。この点が明言されると、インフレ伸び鈍化でドル売り、インフレ粘着性でドル買いの反応が広がることが想定されます。また、政府との関係性もあってお茶を濁してきた場合には、事前にドル買いに傾いているマーケットに調整の反応が広がる可能性もでてきます。

基調講演は日本時間午後11時に始まる予定。

また、米労働省労働統計局(BLS)雇用統計年次基準改定(速報値)も発表されます。市場予想は18.3万人の上方改定となっており、昨年の91.1万人の下方改定ほどのインパクトはなさそうですが、労働市場の動向も今後の金融政策運営を左右することとなります。 

【ドル円 日足】



【NY金 日足】


【OSE金標準先物 日足】 

 

 

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2026年8月21日金曜日

金 「金」市場へ資金還流

米株式は主要3指数とも反落して取引を終了。前日に大幅に低下した米国債利回りの上昇でリスク選好が後退しました。NYダウは前日比703.84ドル安の52759.21ドル、ナスダックは前日比263.925ポイント安の26067.165、S&P500は前日比66.82ポイント安の7641.16。 

【ドル円 日足】



【NY金総取組高】


【SPDR金ETF残高】


【NY金 日足】


【OSE金標準先物 日足】
20日のNY金12月限セツルメントは前日比26.1ドル高の4571.4ドル。今朝の日本時間に時間外で一時、5/29以来の4600ドルに達しています。NY総取組高は前々日に42万枚に乗せ、同時にSPDR金ETF残高も増加傾向を強めており、「金」市場へ資金還流がおきているとみられます。OSE金標準先物6月限は12:43現在、前日比286円高の23761円と2日大幅続伸。6/5以来に23800円台をつけ、日足チャートでもテクニカル上、三役好転。基調変化による強基調が続くことが期待できます。
米国の政府債務残高が初めて40兆ドル超え。今年米国では、イランでの戦争によってインフレ再燃への懸念が高まり、米30年国債利回りは2007年以来の高水準に上​昇し、政府は借入コスト上昇を抑制する対応を迫られている状況となっています。米国債市場では、長期債を保有するリスクに対して投資家が求める追加利回りを示す「期間プレミアム(タームプレミアム)」が、新型コロナウイルス禍以降上昇基調にあることが背景にあり、 米財務省は19日、残存期間10年から30年の国債の買い戻し上限を拡大するとの発表に至りました。。しかし、これは、長期金利がほぼ20年ぶりの水準まで上昇する状況で行われ​た、『市場へのあからさまな介入』といえ「借入コストは市場の力によって決まるべきであり、中央銀行総裁による過度なフォワードガイダンスによって決​まるべきではない」というFRB議長のウォーシュ氏の政策理念とは異なります。米国財政運営への懸念、FRBによる保有資産圧縮、長期的なインフレを巡る不確実性、さらにウォーシュFRB議長体制下での政策運営や情報発信への懸念が重なっており、「金」市場に資金が還流している大きな要因となっています。


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2026年8月20日木曜日

金 米財務省 流動性支援の国債買い入れオペの規模を倍増

  米財務省は19日、期間が長めの名目利付債を対象とした流動性支援の買い入れオ‌ペの規模を、1回⁠当たり20億ドルから少なくとも40億ドルに倍増すると発表。これを受け、前日に19年ぶりの高水準を付けていた30年債利回りのほか、10年債利回りが低下。米株式は米債利回りの低下を背景にリスク選好が強ま​り、4日ぶりの反発となりました。NYダウが前日比119.65ドル高の53463.05ドル、ナスダックが前日比41.379ポイント高の26331.090、S&P500は前日比16.22ポイント高の7707.98。

【ドル円 日足】



【SPDR金ETF保有残】


【NY金 日足】


【OSE金標準先物 日足】

 

米財務省が長期債の流動性支援買い戻​し規模を倍増すると発表したことを受け、金は3%超の上昇。NY金中心限月12月限は前日比124.7ドル高の4545.3ドルのセツルメント。日本時間03:00に公表されたFOMC議事録では、多くの参加者が インフレ圧力が落ち着かない場合、金融引き締めをおこなう可能性があるとの認識が示されましたが、既に市場が認識している内容と変わらず、小幅な下げの後、高値追いの展開となりアジア時間開始時点で4583.8ドル(07:00)まで上伸しました。一気に上昇したことで200日線(4512.4ドル)を上抜け、基調が変化し強気ムードが広がりました。
米財務省が予想外の国債買い戻し拡大を発表したことを受け、世界的な長期金利の上昇に歯止​めがかかりました。米財務省が為替市場で円買い介入を行った直後​の措置でもあり、市場はこの動きが、長期金利上昇に対する政権の敏感さと市場に介入する傾向を示されたとみられ、これまで上値抑制要因となっていた金利上昇にブレーキがかかることで、金市場への資金還流が今後も期待できるとみられます。
国内のOSE金標準先物6月限は前日比715円高の23475円で取引を終え、先限価格では6/8以来2か月ぶりの水準を回復。

 

 


 

 

 

 

 

 

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2026年8月12日水曜日

金 ETF市場への資金還流で2か月ぶりの水準を回復

週明けの米株式は2日続落。NYダウは前日比184.13ドル安の53796.85ドル、ナスダックは前日比159.910ポイント安の26445.446、S&P500は前日比24.91ポイント安の7728.2。ホルムズ海峡の再開に向けた進展への期待がある一方、米国とイランがより包括的な合意に達することができるのか懐疑的な見方も根強いようです。イランはオマーンとの間でホルムズ海峡の再開に向けた合意に近づいているとしているものの、複数の条件が満たされるまでは米国との直接交渉に応じない姿勢を維持しています。また今晩発表される米消費者物価指数(CPI)を控えて、持ち高調整の動きが重しとなった様子。予想ではインフレの落ち着きが示される見込みで、過去1年に渡る関税上昇やエネルギー、食品などの供給ショックに伴う物価押し上げ効果が和らぐとみられています。FRBが注目しているコアCPIの予想は前年比2.4%への鈍化(前回2.6%)で、2021年3月以来の低水準が予想されています。予想通りであれば、先週の弱い米雇用統計と相まって、FRBの早期利上げ観測が後退する材料にはなり、9月FOMCでの据え置きの見方が高まります。
祝日明けの12日の東京株式市場では、米株式安を横目に日経平均株価は続伸し、前日比553円84銭高の67524円06銭で取引を終えました。ドル円は159円台を維持しています。

【ドル円 日足】


【NY金 日足】


【OSE金標準先物 日足】

【SPDR金ETF残高】
【NY金 週足】


【OSE金標準先物 週足】

NY金12月限は昨日、日本の祝日取引中に4495.0ドルまで高値を出し、OSE金標準先物6月限は23253円(11日11:16)まで上昇。本日12日は前日比375円高の23087円で取引を終え、6連騰。中国人民銀行をはじめとした各国中銀の購入や、ETF市場への資金還流によって下値から押し上げられ、2か月ぶりの水準を回復してきています。先週末に発表された米雇用統計が弱い内容となり、米利上げ観測が後退したことが反発の大きな一因となっています。
日足チャートでは国内外ともに、6月に割り込んだ200日移動平均線まで出戻り。週足で大局の流れを見れば、年初からの下げが一巡し、戻り始めている様子。
 

 


 

 

 

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2026年8月7日金曜日

金 OSE金4日大幅続伸

米株式は主要3指数が下落。企業決算を消化しつつ、米国とイランの和平合意に向けた進展を見極める展開となりました。宇宙開発企業スペースXはこの日のロックアップ(既存株主の売却制限)解除で売り圧力が強まるとの見方が‌出ていた⁠が、取引時間中の下げから反発し、事なきを得ています。NYダウが前日比464.02ドル安の53885.10ドルで6日ぶりの反落。ナスダックは前日比15.087ポイント安の26348.352で2日続落。S&P500も前日比13.59ポイント安の7709.96で2日続落です。
市場では米国とイランの協議の行方に加え、今晩の米雇用統計(21:30)に注目が集まっています。非農業部門雇用者数(NFP)は8万人増が見込まれており、今春の10万人超の伸びからは鈍化するものの、6月の5.7万人増はやや上回る見込み。7月は、W杯に伴う一時的な雇用が剥落し、建設、レジャー・接客業の雇用は減少が予想される一方、卸売・小売、運輸、公益事業がそれを補うと見られているようです。短期金融市場では10月までのFRBの利上げをほぼ確実視している状況ですが、その見方を正当化する内容になるか注目されます。

【ドル円 日足】



【NY金 日足】


【OSE金標準先物 日足】
本日7日のOSE金標準先物6月限は一代高値を更新し、直近の戻り高値22373円(7/6)を上回り、終値ベースでは6月中旬以来の水準まで回復し、前日比258円高の22378円で取引を終えました。チャート上は次の目標が6/18の高値23103円となり、23000円を取り戻すかどうか?今晩の雇用統計で動きが出る可能性があります。SPDR金ETFや中国でのETF購入も徐々に回復傾向が見えてきています。 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

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