2015年7月18日土曜日

来週の展開は

1週間お疲れ様でした。

週末最後に貴金属は2番底を確認にきました。ギリシャ問題がひと段落してまた市場の注目が米利上げに戻りつつあります。ユーロキャリーの動きが再開され始め、ドル買いユーロ安の動きになりドル建ての貴金属は下落して安値を更新。
さて、来週以降はどういった展開になっていくでしょうか?

【来週の予定】
7月20日(月)祝日 <国内>
日本市場休場「海の日」
<海外>
ECB保有のギリシャ国債償還期限(35億ユーロ)
7月21日(火) <国内>
6月全国百貨店売上高(14:30)
6月コンビニ売上高(16:00)
7月22日(水) <国内>
6月訪日外国人数(14:00)
20年国債入札
<海外>
米5月FHFA住宅価格指数(22:00)
米6月中古住宅販売(23:00)
7月23日(木) <国内>
6月貿易統計(8:50)
6月日本製半導体製造装置BBレシオ
<海外>
韓国4-6月期GDP(8:00)
米新規失業保険申請件数(21:30)
米10年インフレ連動国債入札
7月24日(金) <海外>
中国7月HSBC製造業PMI(10:45)
独7月製造業・サービス業PMI【速報値】(16:30)
ユーロ圏7月製造業・サービス業PMI【速報値】(17:00)
米6月新築住宅販売(23:00)
TPP首席交渉官会合(~27日 ハワイ)
大きな経済指標はありませんが、再来週には米FOMCが開かれるため、米金利の先行きに対して市場は注目してくると思われます。




CFTC建玉明細 2015/07/14現在】


ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
49,167
96,538
-47,371
247,704
NY
191,014
143,190
47,824
462,664
NY
66,392
56,839
9,553
185,716
NY白金
56,809
36,383
20,426
79,889
NYパラジウム
24,152
17,140
7,012
36,205
NY原油
468,034
203,647
264,387
1,733,695
シカゴコーン
445,791
187,561
258,230
1,349,047
シカゴ大豆
197,217
90,171
107,046
676,444


「金」の買い越しは前週から若干の減少。「原油」もショートが膨らみ買い越し減少。「コーン」は3週連続で大幅な買い越し増加です。3週間で約30万枚ポジションが転換しました。


【NY金 週足】
 米利上げに注目が集まりだし、金利のつかない「金」は人気離散の動きに入っていると考えられます。市場は「年内利上げ」の見方が有力であり、実際に利上げが実施されるまでは重たい展開が予想されます。しかしながら、投機筋が先行して売り込んだポイントは一旦相場の陰の極となり、それはCFTC建玉明細から推測できます。
最新で7/17に発表されたCFTC建玉明細では投機筋の買い越し枚数はネットで差引47,824枚でした。2015年ではミニマムの数字となります。過去、金融緩和縮小の方針が米バーナンキ前FRB議長から発表されて「金」急落した 2013年にはミニマムで16,557枚の買い越し枚数まで縮小しましたが、その後は一旦200ドルの反発。
以上の経過から考えると来週売り込まれる場面は陰の極になる可能性がありそうです。

【東京金 週足】
 国内は4500円が今年の下値ラインです。幸い「金」は「白金」買いに対して売り持ちになっていた一般投資家の方が多く見られ高値買いの取組にはなっていないようです。しかしここにきてそういった売り玉を買い転換している向きが多く見られます。ドル円の次第では意外が下落も考えられるため、売りポジションを維持しながら、NY金の底入れ、国内の下げ止まりをしっかり確認してから買いを入れていくようにしたいところです。

【東京白金 週足】
もう底入れしている局面のなかにいると考えられます。ギリシャ問題の嵐が過ぎ去り、ドル買いユーロ売りの再開で反発が鈍い相場になってしまっています。流動性の低さから「金」が売り込まれる場面で行き過ぎた下げがある可能性もありますが、前回の安値3,976円を割り込むと相当の買い玉の投げ売りが出始めると推測できます。来週の下落は逆張り対応で考えたいところです。

【東京原油 週足】
来週は高値から7週目。イラン核開発協議の行方から供給拡大が見込まれていますが、ここからの下落はそれほどないと見ています。しかし、反発するにはCFTC建玉明細から考察するともう少しショートが膨らむ必要があると考えられますので時間の経過を待ったほうがよいと考えています。

【東京とうもろこし 週足】
 速いペースでの上昇から調整を余儀なくされています。国内外の投機筋が売り越しから買い越しに転換しての上昇。天候相場の真っ只中ではありますが、主力プレーヤーはファンド。このファンドの動向次第となります。一般投資家は意外にも26000円後半から売り上がっていると見られ、一旦の調整が終えると再度強い展開が予想されます。来週は押しの局面でしょうか。




 

産地天候




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