2015年8月10日月曜日

米7月雇用統計 決定打なし

こんにちは。
早いもので8月ももう中盤。お盆休み、高校野球が終わるともう夏休み終わりまでがすぐです。

週末、注目された米7月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比21万5000人の増加。予想は下回るものの20万人以上の増加と数字としては前月に続き良好な結果となりました。しかし賃金の伸びは今ひとつで前月比2.1%の上昇。「9月利上げ」についての決定的な根拠にはまだなり得ず、ドル円も125円で伸びが止まり、長期金利もやや低下。
今月下旬に開かれる「ジャクソンホール」にはイエレンFRB議長は出ない予定で市場にとってもきっかけがつかみずらい展開。9月に開かれるFOMCまではもう一回、米8月雇用統計も控えているため「9月利上げ」について引き続き議論が繰り返される日々が続きそうです。

【今週の予定】
8月10日(月) <国内>
7月景気ウォッチャー調査 (15:00)
8月11日(火) <国内>
7月マネーストック(8:50)
30年国債入札
<海外>
独8月ZEW景況感指数(18:00)
米3年国債入札
8月12日(水) <国内>
7月国内企業物価指数(8:50)
<海外>
中国7月小売売上高(14:30)
中国7月鉱工業生産(14:30)
中国7月都市部固定資産投資(14:30)
米7月財政収支(13日 3:00)
米10年国債入札 
8月13日(木) <国内>
6月機械受注(8:50)
5年国債入札

<海外>
米新規失業保険申請件数(21:30)
米7月小売売上高(21:30)
米7月輸入物価(21:30)
米30年国債入札
8月14日(金) <国内>
オプションSQ
<海外>
独4-6月期GDP(15:00)
ユーロ圏4-6月期GDP(18:00)
米7月生産者物価(21:30)
米7月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】(23:00)



CFTC建玉明細 2015/08/04現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
49,906
129,622
-79,716
252,655
NY
184,792
154,892
29,900
434,273
NY
66,772
58,367
8,405
185,848
NY白金
55,786
37,240
18,546
79,763
NYパラジウム
22,844
18,245
4,599
37,485
NY原油
478,684
231,591
247,093
1,736,523
シカゴコーン
435,338
193,706
241,632
1,368,036
シカゴ大豆
176,166
88,363
87,803
642,573


「金」は6週間ぶりに買い越しがわずかながら拡大。ショートの膨らみはこの辺までがいっぱいでしょうか。ただ他の貴金属はいまだショートが増えてきており反転の兆しがまだ見られません。「原油」は若干買い越しが増加。こちらは取組高が増加しており年末のような状況が繰り返されるかどうか。「コーン」は大きく買い越しが縮小。ドテン買いにまわった投機玉が投げさせられた1週間となった模様。


【NY金 週足】
 7月の長大陰線からは下抜けませんが、まだ反転もせず。ただやはりCFTC建玉明細から見る限りショートの枚数もいっぱいと見られ、きかっけでショートカバーに動く可能性も大きくなっている状態と考えられます。

【東京金 週足】
 国内は先週に短いですが陽線が2本続いていますので戻りに入っている兆候が見られます。しかし、今回の米雇用統計では決定打とはならず向こう1ヵ月は上値にも抵抗があるかもしれません。

【東京白金 週足】
先週の下げでリーマンショック時のNY750ドルの声もちらほら。今週には中国の経済指標が発表されますが、ここでも下落要因となりうる可能性もあり下値警戒。

【東京原油 週足】
 8週連続の陰線で今週9本目。取組高に注目しています。年末のようにETFなどの参入があれば下支えられると思いますが・・・。

【東京とうもろこし 週足】
さすがに戻りが入りますでしょうか。
米産地では天候による懸念は今のところないようですが、先週のロシアのバッタ、またフランスなどでは高温乾燥から悪化しているようで、世界的にエルニーニョ現象の影響が各地で出ているようです。目先目標は27000円か?