2015年8月31日月曜日

嵐のあとは・・・

こんにちは。

目まぐるしい一週間が過ぎ去り、今日から新しい1週間。
市場は先週の張り詰めていた緊張感が和らいでいるようですが、株価、為替には徐々に反応してきています。

【今週の予定】
8月31日(月) <国内>
7月鉱工業生産(8:50)
<海外>
インド4-6月期GDP(21:00)
ユーロ圏8月消費者物価(18:00)
米8月シカゴ購買部協会景気指数【シカゴPMI】(22:45)
9月1日(火) <国内>
4-6月期法人企業統計(8:50)
8月新車販売台数(14:00)
10年国債入札
<海外>
豪州準備銀行理事会
中国8月製造業PMI(10:00)
米8月ISM製造業景況指数(23:00)
米8月新車販売台数
9月2日(水) <国内>
8月マネタリーベース(8:50)
<海外>
豪4-6月期GDP(10:30)
米8月ADP雇用統計(21:15)
ベージュブック(3日 3:00)
9月3日(木) <海外>
米新規失業保険申請件数(21:30)
米7月貿易収支(21:30)
米8月ISM非製造業景況指数(23:00)
ECB理事会
ドラギECB総裁定例会見
中国、香港市場休場「抗日戦争勝利70周年」
9月4日(金) <国内>
7月毎月勤労統計調査(10:30)
<海外>
ユーロ圏4-6月期GDP改定値(18:00)
米8月雇用統計(21:30)
G20財務相・中央銀行総裁会議(~5日)
中国市場休場「抗日戦争勝利70周年」
今週は何と言っても米8月雇用統計に注目。9/16・17に予定されている米FOMC前の最大の試金石。今のところは9月での利上げ観測は後退していますが・・・。また前日のECB理事会も追加緩和への期待があるなかでおこなわれますので要注意。



CFTC建玉明細 2015/08/25現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
59,922
98,981
-39,059
260,458
NY
189,893
119,160
70,733
432,154
NY
58,687
43,129
15,558
167,243
NY白金
51,798
28,507
23,291
74,149
NYパラジウム
18,409
14,118
4,291
31,134
NY原油
474,160
258,597
215,563
1,677,151
シカゴコーン
399,014
247,554
151,460
1,296,742
シカゴ大豆
161,116
114,205
46,911
609,474

特に「ドル円」にとっては暴落陰の極が集計日となりポジションが大幅に動いています。しかし、それ以外の商品については大きな変化はなし。「金」は安値からショートカバーの動きの中にあり、「原油」もそれほどポジションは変化していません。

【NY金 週足】
陽線が2本立ち上がり一本調整。まだショートカバーの出る余地は残していますが、枚数バランスを考えればどちらにも動く可能性あり。当面は下値を切り上げる展開と考えていますが、株価次第。

【東京金 週足】
4300円で下値が固まったか・・・?東京金はほぼ為替での動き。ドル円は先週の動きで125円まで買い上げた買い方は一斉に振るい落とされています。CFTCのポジションからみればドル高方向に分がありそうです。つまり、買い方針。


【東京白金 週足】
相変わらず内部要因はなかなか改善しませんが、株価も目先下値の目処ができたとなれば買い安心も出てきます。しかし、株価はV字回復よりも高下の展開が予想されますので跳ねれば逆張り的な考え方が良いかもしれません。

【東京原油 週足】
ファンダメンタルズ的な見地からすると、引き続き下値を探る見方が多いようですが、現在のCFTCファンドポジションは年初に安値をつけたあたりとほぼ同じ枚数バランスになっています。貴金属同様、目先はショートカバーの展開になってきていると考えています。

【東京とうもろこし 週足】
収穫期をむかえ、季節的には上値をおさえられる時期です。年末の需給相場への端境期となり方向感がまだ掴みづらい展開。


緊急告知!

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2015年8月28日金曜日

EU・日本 追加緩和!?

おはようございます。
大暴落から始まった1週間も今日で週末です。

日本市場が終了後、上海総合指数が急反発。夕方からは欧州株も高くスタートしました。前日の中国追加緩和や米9月利上げの可能性が低くなっていることもあり、株安に一旦の下げ止まり感が出ました。加えてNY市場でも米4-6GDP改定値が前期比+3.7%と予想の+3.2%を大きく上回り米経済の底堅さが再確認されドル高。
中国が追加緩和し下支えをおこなってきましたが、ここにきて欧州、日本での追加緩和が囁かれ始めています。40ドルを下回る原油価格が物価上昇を鈍らせ目標インフレ率の達成が難しくなり景気、雇用の回復の足を引っ張りかねない不安が出てきています。原油価格を下支えするのは世界的な追加緩和なのかもしれません。

【NY金 日足】
 ドル高、株高で反発は鈍いですが、1/2押しとなる下落幅でとどまっています。今後は米9月利上げについての思惑が絡み合うかたちになりそうですが、中国、欧州、日本など追加緩和が迫られるような環境では下値は限られそうです。

【東京金 日足】
1週間怒涛の下げはとりあえず週足では100円ほどの下ヒゲ線で週末を終えそうです。典型的に目先は細かい逆張り相場の時間が続き次の展開に。深い下値はないと考えます。

【東京白金 日足】
500円下げて300円戻る高ボラの1週間でした。株価の動きを考えるとまだしばらく乱高下が予想されます。逆張りの考えで見るべきか?

【東京原油 日足】
ユーロに相対する動き。ユーロ高原油安、ユーロ安原油高。景気減速により世界的な需要の減退が根本。欧州などのQE観測が高まるとユーロが売られ原油価格が反発し出してきています。
CFTC建玉明細からみるとほぼ年初と同じようなファンドのポジション(買い越しミニマム)で反発してきた模様です。とすればショートカバーの時間帯に入るのか。下げが大きかった分反発もありそう。

【東京とうもろこし 日足】
目立った手口もなく入りづらい相場展開。


今週末です!
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9月早々にも緊急特別企画を実施します。乞うご期待!


2015年8月27日木曜日

リスク回避和らぐ

おはようございます。
秋の気配が漂いますが、また週末からは気温も上昇。

FRB理事の発言から米9月利上げ観測が後退し、また中国経済を背景にした世界的な株安も下げ止まり感が出てきておりNY株式は7日ぶりに急反発。NYダウは619.07ドル高の16285.51ドル。
ドル円は120円近辺、長期金利は米10年物国債利回りは2.18%に上昇。

【NY金 日足】
 株価の急反発から続落。リスクオンとまではいきませんが、ややリスクオフの流れが薄らいでいます。しばらくは株価を注視しながらの展開ですが、値位置では上げ幅のちょうど半値押し。週末にかけてジャクソンホールでの金融シンポジウムもあり要人発言で動きがあるか?昨晩欧州では株は下落しており、今のところ日経平均も19000円手前で足踏み。下値を固めるには下値もみあいが必要ではないでしょうか。

【東京金 日足】
直近安値4285(7/24)を下抜けシンポ⑧月限で4278円をつけました。国内日中立会いでは4300円台を回復しておりしっかり。株式がV字回復するようなことだと上値が重くなりそうですが、下値を割り込むほど因果玉を抱えているような内部要因ではなく買い拾っていく方針がベターと考えています。

【東京白金 日足】
 欧州株安、ユーロ安の不安が残ります。瞬間とは一度つけた3570円はまた取りにいく可能性は低くはないと考えます。利食いできる玉は利食い、買い維持ながらも軽い状態で見て下値で拾える体勢を心掛けます。

【東京原油 日足】
これもまだ反発は売られそうな展開。手出さず。

【東京とうもろこし 日足】
流れは下向き。買うには固まってからでしょうか。静観。


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2015年8月25日火曜日

国内 株・為替は『三空』

おはようございます。
昨日は帰り道中も常にお客様と電話しながら帰宅。帰ってからも自宅で受注、発注。

アジア時間帯での株価急落の流れをそのまま引き継ぎ、NY株式は一時1000ドルを超える暴落。NYダウは-588.40ドルの15871.35ドルで一年半ぶりの水準。ドル円はリスク回避の動きから円が買われ116.15円急速にドル安円高へ。

先ほど始まった上海総合指数は寄り付きから値を戻し始めておりそれを見て日経平均株価も前日比プラス圏まで戻ってきています。

【日経平均株価】
日足では『三空』。

三空が長い下落相場の後に出現した場合、酒田五法では「三空叩き込みに買い向かえ」と言われ、買い場となる可能性が大となります。

市場参加者の心理状態を読み解くと、 買い方は、追証が発生し投げ売り状態であることが想像されます。売りが売りを呼び見切り売りが続発しますが、大底を確認した後は、買い残が少なくなってい ることなどから上値に抵抗はありません。真空地帯を抵抗なく下げ続けており、逆に下げ局面での価格帯にしこりが残っておらず、上昇に弾みがつきやすい状態となっています。

(参照: http://kabu-psychology.com/wp/?page_id=546 )


【NY金 日足】
あくまでNY金はしっかりの動き。ドル安の動きからすれば上昇が鈍いですが、今回の世界同時株安のような動きのときは「金」だけ暴騰とはなかなかいかず。リスク回避のなか換金売りもあれば安全資産への逃避買いが混同しています。押し目は入っても7月に底を打ち上を向いている相場と考えます。

【東京金 日足】
東京金は「ドル円」の動きそのまま。NYで動きがないなかドル円の影響を受けています。山高ければ谷深し。またその逆も。

【東京白金 日足】
 想像できなかった動き。安値3570円は前日比397円安。あわや2回目のCB発動というところまで下げましたが、これもドル円が円高に振れたタイミングでつけた値。「金」に比べブレは大きいですが、基本は株、為替の動き。

【東京原油 日足】
十分過ぎるほどの日柄を経過。反転の機会待ち。

【東京とうもろこし 日足】
気配の少ない銘柄のため、為替どおりに・・・とはいきません。ただ値位置から値ごろ買いは出やすいかもしれません。しかし値ごろ感での買いはお勧めしません。

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2015年8月24日月曜日

波乱の週明け

お疲れ様です。
すっかり秋めいた気候で1週間が始まりました。

本日は世界同時株安の影響が大きく、国内商品市場も巻き込まれた形での下落相場。今週1週間はどのような1週間となるか。

【今週の予定】

8月24日(月)
8月25日(火) <国内>
40年国債入札
気象庁3カ月予報
TOCOM ゴム・石油 納会
<海外>
独8月Ifo景況感指数(17:00)
米6月FHFA住宅価格指数(22:00)
米6月S&Pケースシラー住宅価格指数(22:00)
米7月新築住宅販売(23:00)
米8月CB消費者信頼感指数(23:00)
米2年国債入札
8月26日(水) <国内>
7月企業向けサービス価格指数(8:50)
8月末権利取り最終売買日
TOCOM 貴金属・小豆 納会
<海外>
米7月耐久財受注(21:30)
米5年国債入札
8月27日(木) <国内>
2年国債入札
<海外>
米新規失業保険申請件数(21:30)
米4-6月期GDP改定値(21:30)
米7月中古住宅販売仮契約(23:00)
米7年国債入札
米ジャクソンホールで金融・経済シンポジウム開催予定(~29日)
8月28日(金) <国内>
7月失業率・有効求人倍率(8:30)
7月家計調査(8:30)
7月全国消費者物価指数【CPI】(8:30)
<海外>
英4-6月期GDP(17:30)
米7月個人所得・個人支出(21:30)
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】(23:00)
 今週はTOCOMで貴金属などが納会をむかえます。中国経済の動向に注目が集まりますが、米ジャクソンホールでのシンポジウムも注目のイベント。今回イエレンFRB議長は出席されないようですが、他理事ら要人の発言も相場に影響が出るかもしれません。



CFTC建玉明細 2015/08/18現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
45,935
136,065
-90,130
251,418
NY
185,712
144,053
41,659
432,728
NY
59,535
45,501
14,034
173,545
NY白金
55,833
33,754
22,079
78,564
NYパラジウム
22,934
16,963
5,971
36,028
NY原油
473,198
262,634
210,564
1,688,731
シカゴコーン
435,940
275,229
160,711
1,376,536
シカゴ大豆
172,499
104,923
67,576
612,679
 

「ドル円」は先週発表の125円時10万枚超えのドル買い円売りがピークとなりました。「金」は買い越し増加は微増ですが、集計日から更に50ドル近く上昇していますので買い越しは更に拡大しているものと考えられます。他貴金属も先週の上昇からすると同じように買い越し拡大が進んでいることと考えます。「原油」「コーン」は買い越し縮小の流れのままです。

【NY金 週足】
本日のドル安局面でも時間外ではそれほど買われていません。今回のように株価が大きく下げると流石に「金」でも消極的な動き。CFTC建玉明細では買い越し増加は約10000枚ですが、集計日が8/18で1116ドルの水準でしたので1150ドル超えまでのファンド玉推移はまだ未発表。ですが相当量買われたと推測されます。個人的にはまだショートカバーの余地があると考えています。

【東京金 週足】
結果的には半値戻りだったのでしょうか。4600円まで達しましたがその後の下落スピードが速い。ドル建ては大きな動きはなく120円台まで下げたドル円の影響が強いようです。相応な下げは先週の上昇からすれば当然のことですので、今日の下げは押し目到来と考え上向くところを狙い積極的に買いを狙いたいところ。

【東京白金 週足】
今週の足で切り返すことができるかどうか?切り返せば強い線となりますが、株安、中国景気減速などファンダメンタルズは逆風。「金」に比べブレは大きく、因果玉も多いことから抵抗は強いですが「金」同様押し目狙いで強気方針で考えます。

【東京原油 週足】
 先週まで週足連続陰線10本で今週は11本目になります。陰線引けとなるか週中切り返すか?日柄からは売りにはいけません。陽線立ったところから買いにいきたいと考えています。

【東京とうもろこし 週足】
 申し訳ないですが、手が出ず。ファンダメンタルズも悪いので買う材料はないように思いますが、魅力は感じません。しばらくはノータッチ。



2015年8月21日金曜日

新興国通貨の下落

おはようございます。
高校野球も昨日の決勝戦で幕を閉じ、いよいよ夏の終わりが近づいています。

米株式は大幅続落。NYダウは17000ドルを割り込み年初来安値を更新し-358.04ドルの16990.69ドル。ドル円も売られ123円台前半。債券市場は世界同時株安の流れを受けて逃避買いが集まり長期金利が低下。米10年国債利回りは2.07%。米利上げが注目されていましたが、FOMC議事録で早期利上げ観測の後退、そこに中国リスクが高まってきて市場がざわついてきています。

【NY金 日足】
 年初高値1307.8ドル(1/22)から1141.6ドル(3/17)まで下落した後1232.0ドル(5/18)まで半値戻し。その後今年安値1072.3ドル(7/24)まで下落してからの半値戻り(1152ドル)が現在の水準になります。相場はそう単純にはいきませんが、今の上昇ペースからは警戒感も生まれます。しかし5月の戻り高値時はCFTC建玉明細では10万枚を越える買い越しまで買われていたことからすると、先週発表で約3万枚の買い越しであればまだ買われる余地は十分と考えています。

【東京金 日足】
 こちらもNY同様6月高値4794円(6/2)から安値4285円(7/24)までの下げも半値戻しを達成。速い上昇ペースには警戒感があります。買うなら押し目を。

【東京白金 日足】
巻き戻しの動きです。押し目を拾う作戦で。アヤを取りに行く売りは流れに逆らいます。

 【東京原油 日足】
 安値更新中。反転の機会をうかがいます。
ハリケーンの季節で天候にも注目。

【東京とうもろこし 日足】
現在蚊帳の外。コメントなし。


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2015年8月20日木曜日

「金」「白金」の巻き返し

おはようございます。
全国的に愚図ついたお天気。週末には台風も近づいてきます。

今朝未明に公表された米FOMC議事録ではインフレ目標の2%に向かう合理的な確信が得られていないなど利上げの状況には近づいているものの、依然その状況には達していないと記されており9月利上げの可能性が後退しています。ドルは下落して123円台、米長期金利は指標である10年国債利回りが2.13%に低下。米株式はFOMC議事録を受けて一旦反発した場面もありましたが、中国の景気減速への懸念などもあり伸びきれず、NYダウは-162.61ドルの17348.73ドル。

【NY金 日足】
 米FOMC議事録で9月利上げの見方が後退。直近高値1126.3ドル(8/13)を上抜けました。ファンドの売り込みは相当量残っており、もう一段のショートカバー(買戻し)が期待できそうです。今週はまだ戻りの時間内と見ています。

【東京金 日足】
 直近高値4490円(8/13)を上抜けました。待ち受けるは雲のライン。4794円(6/2)から4285円(7/24)まで509円下げた半値戻りが4539円。安値4285円からの日柄でいくと来週末ぐらいまでは上値を試す展開が続くかどうか。流れには逆らわず押し目買い。

【東京白金 日足】
 チャートは好転しています。直近高値4055円を上抜け。「金」と違い今回の上昇で一般投資家の買い越しの減少が目立ちます。「金」に比べ一般投資家の因果玉はかなり上値に買玉があり戻っている局面でやれやれの売り建てが入っているようです。自らフタをしてしまうのではなく買いポジションを延して維持していくことが懸命でしょうか。

【東京原油 日足】
EIA週間原油在庫では予想外の在庫増加でサプライズ。市場予想80万バレル減少のなか前日に発表されたAPI在庫では230万バレルの減少だったのが、EIAでは逆に260万バレルの増加。ただ昨日も指摘したとおり下落の日柄ではかなりの日数を経過しており反転の機会をうかがう狙いでいくのが良さそうです。

【東京とうもろこし 日足】
 米プロファーマー社におけるクロップツアーで全米各地のイールド見通しが報告されていますが、市場へのインパクトは限定的。敢えてコーンを狙う状況ではないように考えています。



今月もセミナー開催します。奮ってご参加ください!

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2015年8月19日水曜日

夏の終わり

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おはようございます。
久しぶりに涼しいと感じる朝でした。

盆休みも明け、全国高校野球大会は本日準決勝をむかえます。今年は関東勢が奮闘してベスト4のなか早稲田実業、関東第一、東海大相模の3校が入っています。この甲子園大会を終えると秋の気配がちらほら・・・。

市場は9月の米利上げがおこなわれるかどうかに注目。今月に入りそれまで年2回9月からの米利上げを期待する流れに疑問視する見方が出て巻き戻しの動きのなかにあります。米経済指標が良好であれば9月利上げの期待が高まりドル高、株安、貴金属安。ただ夏季休暇中の市場参加者が多いなかで動きはきっかけが掴めない展開です。

【今週の予定】

8月19日(水) <国内>
7月貿易収支(8:50)
7月訪日外客数(14:00)
7月日本製半導体製造装置BBレシオ
<海外>
米7月消費者物価指数【CPI】(21:30)
FOMC議事録(20日 3:00)
8月20日(木) <国内>
7月コンビニ売上高(16:00)
<海外>
ギリシャの欧州中央銀行(ECB)への約32億ユーロの国債償還期限
米新規失業保険申請件数(21:30)
米8月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
米7月中古住宅販売件数(23:00)
7月北米半導体製造装置BBレシオ(21日 7:00)
米5年インフレ連動国債入札
8月21日(金) <海外>
残り今週は大きな経済指標はなし。 そのなかでは今晩の米CPI、FOMC議事録に注目。



CFTC建玉明細 2015/08/11現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
45,768
150,994
-105,226
264,608
NY
187,778
155,336
32,442
435,489
NY
65,566
48,729
16,837
177,902
NY白金
55,015
35,472
19,543
78,884
NYパラジウム
22,648
17,912
4,736
36,929
NY原油
478,863
253,020
225,843
1,676,233
シカゴコーン
435,826
238,566
197,260
1,390,718
シカゴ大豆
182,191
77,808
104,383
648,712

集計日のドル円が125円台のためドル買い円売りのポジションは10万枚を超えるドル買い円売り。この円ショートが125円に壁をつくっています。「金」をはじめ貴金属は買い越し減少の動きは」停まっておりショートカバーの動きが少しずつ出ている様子です。「原油」「コーン」は買い越し減少の流れのなか。


【NY金 日足】
 8月に入ってからファンド玉は徐々に買い越しを増やしていますが未だショートは15万枚を超える枚数でかなり膨らんだままです。下値は浅いと判断していますがキッカケがなくチャート上の上値抵抗もありすんなりは上昇してくれない展開。ただ7月安値1072.3ドルは目先底か・・・。

【東京金 日足】
 安値持ち合いから持ち上がった恰好ですが勢い続かず。日柄での調整段階かも。

【東京白金 日足】
安値からここまでの反発でも大局の流れはまだ変わらず。ただ下値不安もあまりないのではと考えて押し目買い方針。ただ中国方面のリスクには注意が必要かもしれません。

【東京原油 日足】
 歯止めがかからない下げのように見えますが、所詮相場ですのでどこかしらで反発はあります。昨年9月から10月の下げは新値足で陰転してから日柄29日で新値足14本。11月から今年1月までの下げは陰転してからこれも日柄29日で新値足13本。今回陰転した6月末から日柄では本日で37日目で新値足は14本目になります。

【東京とうもろこし 日足】
先週米農務省発表の予想外の単収上方修正から下がったまま横ばい。日足では一目均衡表の雲を下抜けています。CFTC建玉明細からは7月買いにまわったファンドの投売りと思われる手口が続いてきて落ち着いてしまった様子。ファンダメンタルズを考えれば受粉期も経過して天候被害もなくこれから収穫期をむかえるにあたり買いにいく時期ではありませんが、かといってシカゴも現在の水準からはなかなか売り込めないのも確か。非常に読みにくい状況で手が出ません。



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