2010年8月11日水曜日

おすすめの本

 著者は世界最大の債権運用会社、PIMCO社(ピムコ)のCEOであるモハメド・エラリアン氏。運用総額1兆ドル(91兆円)と日本の国家予算に匹敵。同社は、ギリシャ崩壊が叫ばれる4ヶ月前にギリシャ国債を手放していた。

 ここでは、ニューノーマルという言葉が使われていた。ニューノーマルとは、例え世界経済が正常化しようともリーマンショック前には戻れない。経済のノーマル、すなわちものさしがこれまでとは全く違うと。世界経済の構造的変化をさしています。

 『市場』というものは根底からその姿を変えつつあり、旧来の市場と新しい市場が衝突しているとする。そして、こうした市場変相の時代における長期投資戦略のあり方を提言している。原題は"When Markets Collide"(市場が衝突する時)。

 人間は市場で起こった新しい変化がちょっとしたノイズなのか、根底を覆すような大変化の兆候なのかを判断するのが難しく、新しい変化を「無視する」ことがあるそうです。


 確かに08年夏にサブプライムローン危機が始まった時、「サブプライム・ローンは米国の住宅ローンのわずかな割合しか占めていないので、大きな問題にはならない」という論調を多々見ました。
当時、バーナンキ議長も同様の発言をしています。要するに相場に水を差すような変化を”無視した”ということです。

 当方でも指摘していたように、リーマンショック前日のダウは11300ドル。4月の高値である。これ以上は戻れない。

・今後、先進国での低成長率は短期間では終わらない。

・企業や個人は貯蓄にはしる。

・新たな金融危機を防ぐための金融規制

 賭博化していた賭場に、入ってくる人が減少していて入場制限までかけられる。入場できたとしても、賭け金まで制限されてしまう。(賭場に行けるだけの余裕な人がいなく、余裕があり賭場に来た人にまで規制をかけられてしまう状態)これでどーやってリーマン以上に戻れるの?

 リーマンショック前は、こんな規制がなくどんだけレバレッジをかけようが、どんだけ金をぶち込もうが誰も何も言わなかった。いわゆるバブルである。バブル(身の丈以上の生活)をあじわった以上、その反対の身の丈以下の生活をあじわなくてはならない。これが自然の摂理。是非、読んでにてください。

 

                 
 

FOMC

・FF金利が0~0.25%に据え置き

・景気下支えのための「住宅ローン担保証券(MBS)の償還金を米国債に再投資」する

実質的な金融緩和。ただし、再投資が再開されてはいない。当方での予想は、実行は9月~10月くらいではと考えています。金もそれまでお休みかなと。しかし、実行と共に金は高くなるのだと思います。

モンゴルで金山?

  ハマコーこと浜田幸一氏(81)は、知人が会長を務める産廃会社に借金の担保として差し出した株券を勝手に売却し、2億円相当の損害を与えた背任の疑いで逮捕されたそうです。


 浜田容疑者は5年前、知人が会長を務める会社から2億円を借りたが、関係者へのその後の取材でその際、「モンゴルの金山を開発する会社に出資するので、多額の利益が得られる」などと話していたことがわかりました。

 その後、浜田容疑者は借金の際、担保として差し出した株券を「自分の名義に変更する。すぐ返すからいったん渡して欲しい」と頼んで預かりましたが、預かっている最中に勝手に株を2億2000万円で売却していたうえ、借金そのものも返済していなかった。

 取り調べに対し、浜田容疑者は「答える意思はありません」と供述しているということで、警察はさらに追及するとともに、犯行の経緯について調べる方針だと。