2020年10月2日金曜日

金 米下院強引な採決

 おはようございます。

米株式は小幅続伸。NYダウは前日比35.20ドル高の27816.90ドル、ナスダックは159.00ポイント高の11326.51。取引開始前に発表された失業保険申請件数は若干減少し、8月の個人消費も予想を上回っていたためダウは買いが先行。しかしISM製造業景況指数は予想を下回り景気回復のペース鈍化が意識され高値から反落の展開でした。連日おこなわれている民主党ペロシ下院議長と政府共和党ムニューチン財務長官の再協議は日本時間今朝からおこなわれているようですが協議の結果を待たずして下院は民主党案を採決し可決。しかし民主党案2.2兆ドル規模と昨晩政府が提示した案1.6兆ドル規模には依然隔たりがあり、下院採決の動きはネガティブにとらえられています。米下院は明日から休会となり最後ギリギリに体裁をとった印象。


【NY金 日足】

米追加経済対策の行方が注目される中、欧州時間では英・EUの離脱に関する通商交渉のヘッドラインでポンドとユーロが上下を繰り返す展開。EU側が英の国内市場案を巡り法的手続きを開始すると伝わるとポンド、ユーロが下落。その後国家補助の落としどころを模索の報道で反発し、また漁業権や公平な条件での着地点がみえないとして反落。対ユーロでドルが弱含んだことから1900ドルを回復し1917.9ドル(00:35)まで高値をつけています。しかし株式の買いが先行する動きが鈍り反落するとドルも下げ渋り、中心限月12月限は前日比20.80ドル高の1916.3ドルで終えていますがその後の時間外ではやや軟調な動き。期初における新たな資本の流入の可能性もありますが、継続されるかどうか?今朝、米民主党案の採決が米下院でおこなわれ可決されましたが、すり合わせせず採決に向かったことで共和党が過半を占める上院での可決は難しいとみられ大統領選前に追加経済対策法案が成立はほぼ絶望的になったと考えます。航空会社などの雇用支援も打ち切りとなり雇用回復は後退する懸念は高まり、不透明な大統領選に突入することを考えるとキャッシュ化の動きが強まるか?

 

【金標準先物 日足】

夜間立ち合い高値は6495円(02:08)。その後は米下院で民主党案の採決をおこなうことが伝えられるとネガティブととらえ軟調となりました。今朝の日中立ち合い寄付きは6471円(08:45)でスタートし現在6450円台での推移。今晩、米雇用統計の発表を控えて様子見ムードのようですが、やはり日足チャートでは一目均衡表の雲が上値抵抗になっていると映ります。積極的に買われるムードはなく9月の反落水準6300円割れを再度試してくる展開と予想しています。



 

 

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