2022年7月29日金曜日

金 米4-6月期GDP速報値2四半期連続のマイナス成長

おはようございます。

米商務省が発表した米4-6月期GDP速報値は前期比で-0.9%となり、2四半期連続でのマイナス成長となりました。個人消費や住宅投資、設備投資が落ち込んでおり、テクニカル的には「リセッション」とみなされますが、一方で失業率は歴史的な低水準であり、単純にリセッション(景気後退)と判断するのも早計と言えそうです。ただ株式市場でも解釈に変化がみられ、景気後退の懸念が高まることによって来年には「利上げ方針を転換せざるを得なくなる」といった見方から金融引き締め観測が後退し、米長期金利は低下。米株式は利上げペース鈍化を期待する買いが先行する展開となり2日続伸となりました。NYダウは前日比332.04ドル高の32529.63ドル、ナスダックは130.170ポイント高の12162.593、S&P500は前日比48.82ポイント高の4072.43。

【金標準先物 日足】

NYは売買の中心となる中心限月が12月限に移行され、限月乗り換え時に膨らむスプレッド取引が落ち着いたことから総取組高も48万枚台まで減少したとみられます。FOMC後のパウエルFRB議長の会見後は金融引き締め観測が後退しており、NY金には買戻しの動きが見られ昨晩のNY金12月限は前日比31.7ドル高の1769.2ドルと大きく上昇。金ETF残高の減少もこの数日は止まってきました。ただドル円は昨晩134円台まで円高ドル安が進んでおり、NY金の上げ幅が相殺されて国内の円建て価格は夜間立ち合い終了時で前日比6円高の7539円と小幅高。NY金は反発した一方で、ドル円相場がチャート上、下値(円高)模索の基調に変わりつつあり6月の134.36円(6/24)、132.19円(6/17)が意識されるところ。

【白金標準先物 日足】

昨日、国内日足チャートは新値足陽転となりテクニカル上は買い転換と判断しています。本日は欧州での経済指標発表があり、アジア時間後半からのユーロ相場の動きが警戒。独GDP速報値やユーロ圏消費者物価指数(HICP)でインフレが強まる兆候、景気に対する悲観的な見方となるとユーロ安に悩まされる場面が警戒されます。金同様に国内円建てはレンジが抜けられない現況。



 

 

 

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2022年7月28日木曜日

金 米7月FOMCパウエル議長発言で利上げペース鈍化の期待

昨晩、米FRBは75bpの政策金利引き上げを決定しました。声明発表後の記者会見でパウエル議長は「インフレを低下させることが不可欠」として予想通りこれまでの利上げ姿勢を示しました。ただ声明発表後、パウエル議長が「将来のある時点で利上げ速度を緩めることが適切であるだろう」とややハト派ともとれる発言に市場も反応してドルが右往左往する場面もありました。結果として6月会合のように明確なフォワードガイダンスは示されず今後9月以降の利上げ幅については会合毎に経済データを鑑みながら判断すると慎重な姿勢が示されたことでここ数か月の強い金融引き締め観測は後退して米長期金利は伸び悩み、ドルは対主要通貨で売りが先行する展開となっています。ドル円も今朝からは一時135.08円まで円高ドル安が進んでいます。また会見の中で「緩みを作るために経済成長の減速が必要」と述べており市場は景気減速懸念が強まるなかで、将来の利上げペース鈍化に期待が高まり株式市場は大きく反発しています。米株式市場ではNYダウが前日比436.05ドル高の32197.59ドル、ナスダックは前日比469.848ポイント高の12032.423で大きく反発、S&P500も前日比102.56ポイント高の4023.61と主要3指数ともに買い優勢の展開となりました。今晩は米4-6月期GDP速報値や米4-6月期個人消費、コアPCEが発表されます。2期連続のマイナス成長やインフレ鈍化が示されると、一段と金融引き締め観測が後退する可能性もありそうです。

【金標準先物 日足】

出来高の中心となったNY金12月限は終値では前日1.8ドル高の1737.5ドルで取引を終了。しかしFOMC声明後のパウエル議長の記者会見中の発言を受けて時間外では1758.2ドルまで大きく上昇。さらにアジア時間を終えた夕方には1765.0ドルまで上昇しています。ただドルは弱くドル円では135円台に今朝のアジア時間帯で1円以上の円高ドル安の動きで、国内円建て価格はNY金上昇を相殺されるかたちとなっています。今晩の米GDP速報値も注目度が高く、金融引き締め観測がさらに後退するかどうかが注目されます。円建ては7600~7500円のレンジから抜け出せず…。

【白金標準先物 日足】

国内円建て白金標準先物6月限は本日日中取引を3807円で取引を終え、日足チャートでは新値足が陽転しました。米株式が金融引き締め観測の後退により反発。リスクオンの動きから白金は円高の動きにもかかわらず前日からプラス圏を維持しました。米市場の貴金属市場では投機筋の売り込み型となっている取組内容が確認されてきましたが、投機筋が売り越しとなっていたNY白金市場では他貴金属に比べ買戻しの動きが先行していたように思われます。NY白金では7/14に底入れとなり反転の流れが続いてきており、国内でも買戻しの勢いが強まってきそうな流れか?


 

 

 

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2022年7月27日水曜日

金 IMF世界経済見通しを下方修正

おはようございます。

米株式は個人消費の先行き不安が広がり反落。米小売最大手のウォルマートが5-7月期(第2四半期)、2023年1月通期の利益見通しを大幅に引き下げました。NYダウは前日比228.50ドル安の31761.54ドル。ナスダックは前日比220.091ポイント安の11562.575と3日続落。S&P500は前日比45.79ポイント安の3921.05。インフレが消費支出に影響を及ぼしていることが明らかとなっています。米国のリセッション懸念は高まっており米2-10年長短金利差は-0.256%まで逆イールドが拡大。またIMFが世界経済見通しを公表し、世界の成長率を3.2%に下方修正。4月時点3.6%、1月時点4.4%と公表毎に下方修正されており、2023年にはさらに減速し2.9%となる見通しを示しています。また物価高はさらに加速し今年のインフレ率を8.3%と予想。特に懸念要因としてロシアのガス供給停止、インフレの長期化、中国での不動産危機を挙げています。

【NY金 日足】

NY金8月限は小幅に2日続落。今晩の米7月FOMCで0.75%の政策金利引き上げが予想されており(FEDウォッチで75.1%)、金利を生まない金は売られやすい環境となっていますが、IMFがロシアのガス供給停止による世界経済のリセッション(景気減速)に強い警戒を示し、安全資産としての下支えもあり1700ドルが維持されています。ドル円は25日に一時135円台に円高が進んだものの再び137円台へとドル高円安に振れており7500~7540円の狭いレンジで横這いで推移し、FOMCでの結果を見定めようとする様子見の動き。米政策金利引き上げによってさらに景気後退懸念が高まるとみられますが、米長短金利の逆イールドが拡大しているように将来への不安が強まっていることからすると安全資産への逃避買いも今後拡大する可能性は高いと考えます。今月に入り膨らんだファンド筋のショートが今晩のFOMCをきっかけとした動きに転じるかどうか?

【NY白金 日足】

NY白金は4営業日ぶりの反落。NY日足チャートではMACDゴールデンクロス、新値足陽転がみられ順当な強気転換の兆しが見えてきていますが、景気減速懸念が強いためか目先のショートカバーのみの動きで戻り売りの目先トレンドが転換したとはまだ言い難いところ。国内では3800円超えが今月鬼門になっていますが、下値が切り上がってきていることからすると上放れが期待されるか?


 

 

 

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