2014年4月11日金曜日

ALL リスク回避には警戒

おはようございます。
またしても寒の戻り。昨晩から冷たい風が吹いています。

昨日、中国経済にまた暗雲が立ち込めてきました。輸出・輸入ともに予想値をはるかに下回る数字が発表され、日中「ゴム」が急落しました。NY株式市場でも、このリスクが影響したのか、NYダウは266ドル安の大幅下落。ナスダックに至っては3%の下落になっています。S&P500種も下値を更新。時期的にも「Sell in May」を先取りしたような動きは警戒が必要かもしれません。
ドル円も3月の101.20円、2月の100.70円辺りの円高水準が意識されます。世界全体が景気上向きでもなく、昨日のように中国リスク、またウクライナ情勢の緊迫化などが表面化してくると、リスク回避への動きも大きくなりやすく、円高へと振れやすい環境になっています。

商品市場はドル安円高の分、ドル建て貴金属は上昇しています。「NY金」は+14.6ドルで1320ドル台にのせ高値を更新。前日MACDはゴールデンクロスをして、価格も12日EMA、26日EMAを上回ってきておりチャート上では好調な動き。ただ、国内は円高によりどうしても値が抑えられてしまっています。国内でも昨日引値でゴールデンクロスしましたが、この半月持ち合いの展開であり、抜けきった動きがないとしばらくウロチョロ時間を要する可能性も考えておかなければなりません。

円高はもう少し余地がありそうで、その分の下げは想定内で考えた上でドル建て価格の動きについて行く構えで見ています。