2022年8月31日水曜日

金 3営業日続落もレンジ商い

 米株式は3営業日続落。取引序盤は前週末からの2日に渡る下落と原油価格の下落でインフレ懸念が緩和されたこともあり買いが先行しましたが、台湾軍が中国のドローンを警告射撃したとの報道で地政学リスクが意識されたことや米金融引き締めが長期にわたることへの警戒は根強くマイナス圏に沈んでいます。NYダウは前日比308.12ドル安の31790.87ドル、ナスダックは前日比134.532ポイント安の11883.136、S&P500は前日比44.45ポイント安の3986.16。米長期金利は高止まり。米ウィリアムズNY連銀総裁は「インフレが高過ぎる」との見解を示し「来年まで金融引き締め姿勢を続ける」と発言したことが市場の警戒心を高めたようです。

【金標準先物 日足】

NY金は3営業日続落で前日比13.4ドル安の1736.3ドル。アジア時間に入ってからもNY時間外で一時1730.8ドル(10:35)まで下げる局面もあり、依然として米FRBの金融引き締め姿勢が強まっていることが上値の抑制要因となっています。ただドル円ではドル高が高い水準で維持されており138円台中盤での推移で、国内円建て価格の下げ幅も限定的。遅行線の推移からすると向こう5営業日程は弱い値動きとなりそうか?明日の米ISM製造業や週末の米雇用統計を見極めようと大きな動きは手控え気味。

【白金標準先物 日足】

今朝の日中立ち合い寄付きはOSE先限8月限は前日比37円安の3688円で始まっています。朝からのドル安や時間外での株高などから買戻しが先行した模様で3600円台からは切り返し現在3720円前後(14:53)での推移となっています。下値も持ち合いを放れずにレンジ商いでの推移が続いています。今月で8月も終わり来月9月は四半期末となり動きが出てくるか?


 

 

 

 

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2022年8月30日火曜日

金 欧州でも大幅利上げ観測 8日ECB

 おはようございます。

週末の米パウエルFRB議長がジャクソンホール会合での講演で景気の下支えよりもインフレの抑制を最優先する姿勢を示し、金融引き締めが強化される見通しから景気の減速が懸念され株価は反落しました。週明けのアジア・欧州の市場においても景気減速への警戒が強まりました。またインフレへの抑制については欧州からも大幅な利上げの必要性を訴える声も出ており8日におこなわれるECB理事会でも0.75%の大幅利上げがおこなわれるとの見方から欧州金利も上昇しています。ただ昨日は欧州にて高騰を続けてきた天然ガス価格に調整の動きがみられたこともユーロ反発につながり、またレーン専務理事が電力市場への介入を示唆したことも景気減速への懸念を後退させています。一方、円については黒田日銀総裁が金融緩和継続の方針をジャクソンホール会合でもあらためて示しており、金融政策の方向性の違いから対主要通貨で弱い動きとなっています。

【金標準先物 日足】

NY金12月限の入電は横ばいの前日比0.1ドル安の1749.7ドル。しかしながら昨日、日本の立会時間帯の終値時間(15:15)ではドル建て価格は1734.0ドル、安値では1731.4ドル(17:11)まで値下がりしていたため、昨日の終値時間15:15からは実質15ドルほど反発している計算となり、今朝の国内円建て価格は前日比約50円の上昇となっています。原油価格がサウジの減産表明に対し数か国が支持を表明したことを受けて供給不安から押し上げられ上昇。リビアでの地政学リスクもあり多少影響もあったのか呼応するように金価格も反発していましたが、世界的にインフレ抑制のため金融引き締め観測が強まっていることからも戻り高値は1757.9ドル(23:16)で折り返し反落。ドル建て価格の上値にも重たさが残っています。国内円建て価格があらたなステージに移るには7月の円の安値139.18円を超える円安が必要かもしれません。

【白金標準先物 日足】

昨日日本時間からはユーロの反発がみられ、ドル建て白金価格は850ドル割れから反発。800ドル台はVW(フォルクスワーゲン)の不正問題に端を発した『VWショック』の2015年9月以降でも底値圏の水準です。ディーゼル車から燃料電池車、電気自動車への移行が進むなかで需要の減退が見込まれつつもこの2022年まで安値圏は大きく変わってきていないことからも下値は限られているとみられます。ただ供給不安や需要喚起のあらたな相場の材料が2021年の脱炭素への潮流以外にあらわれてこないのも人気陰りの要因。来週にはWPICからの需給報告が公開される予定となっており需給の変化に注目です。

2022年8月29日月曜日

金 パウエル議長インフレ抑制最優先 1ドル139円に

週末ジャクソンホール会合で注目された米パウエルFRB議長の講演ではタカ派的な姿勢があらためて確認されました。来年早々に利下げに転じるとの市場の思惑をけん制する内容となり、あくまでインフレの抑制を「やり遂げる」ことを最優先する金融政策が続くことがリスクとして意識され株式市場は悲観的な値動きとなっています。週末の米株式はNYダウが前日比1008.38ドル安の32283.40ドル、ナスダックは前日比497.555ポイント安の12141.710、S&P500は前日比141.46ポイント安の4057.66と大幅に反落。ドルは買われ、特にドル円は週明けアジア時間からドル高円安が進み直近ドルの高値1ドル139.18円(7/14)に迫り、本日は日中139.00円(14:09)までドル高円安が進んでいます。9/21米FOMCでの金利引き上げ幅予想は75bpのほうに高まり70%を占めるに至っています。

【金標準先物 日足】

本日、先限2023年8月限が発会。発会値は7677円。手前限月6月限の発会値7908円と比べ231円安い水準での発会となりました。週末夜間立ち合い終了は6月限で7667円(前日比39円安)でしたが、ドル円が朝から1ドル1円以上ドル高円安が進んだにもかかわらず、ドル上昇に対してドル建て貴金属の価格が急落したことでさらに軟調な展開となりました。週末発表されている8/23時点のCFTC建玉明細では投機筋の買いポジションが縮小、ドル高に対する金売り(ショート)建玉が増えており、ドル建て市場は依然上値が抑制されている展開のようです。週末のパウエル議長の発言から利上げ観測も強まりショートが増えているとみられます。ただ同時にリスク回避による下支えも少なくはないようです。VIX上昇によってNY金価格も同じように動きている傾向も一部みられることから、一方的には上下偏らず、今週は週末の米雇用統計まで持ち合う展開となりそうです。 

【白金標準先物 日足】

週末の米株安を受けてNY白金の入電は中心限月10月限で前日比18.6ドル安の855.3ドル。本日の国内2023年8月限の発会は3740円でスタート。先限つなぎ足では一目均衡表の雲から下抜けたかたちですが、まだ商いも細く7月の安値域3600円台を試すのかどうかといったところ。ドル高が上値を抑制しているかたちで結果、持ち合いレンジの動きから脱せず。

 

 

 

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2022年8月26日金曜日

金 米パウエルFRB議長講演で・・・

おはようございます。

昨晩の米株式は良好な経済指標の結果を受けて反発。NYダウは前日比322.55ドル高の33291.78ドル。ナスダックも金利低下を受けて株価収益率(PER)が上昇しやすいハイテク株が買われ前日比207.738ポイント高の12639.265、S&P500は前日比58.35ポイント高の4199.12。昨晩発表された米4-6月期GDPの改定値は-0.6%と速報値-0.9%から上方修正、また米新規失業保険申請件数は24.3万件と前週から減少し予想値も下回る内容で楽観ムードの展開。今晩の米パウエルFRB議長の講演を控え、これまでタカ派的な発言が警戒されてきましたが、次回のFOMC9/21までには雇用統計や消費者物価指数などの重要指標も控えています。7月FOMCでFRBは今後の金融政策については経済データ次第としているだけに、今回のシンポジウムでの講演では金融政策について明確な示唆は出にくいといった見方も広がってきた様子です。現在のFEDウォッチによる9月FOMC政策金利予想では引き上げ幅50bpが36%、75bpが64%となっています。

【金標準先物 日足】

米株式がリスク選好が強まりポジション調整からか米長期金利が低下。NY金中心限月12月限は前日比9.9ドル高の1771.4ドル。国内円建て価格は8/22高値7710円を超え一時7716円(17:30)まで上昇したものの7700円台で上値が阻まれ、本日日中立ち合いではわずかに前日からマイナス圏での値動きになっています。NY金の総取組高に大きな増減は見られず、新たな値動きへの期待はまだ薄いようです。それよりも国内は今月130.40~137.70円と大きなボラティリティがあるドル円相場の影響を目先受けそうです。米パウエルFRB議長の講演は日本時間23:00~。

【白金標準先物 日足】

国内OSE(大阪取引所)白金の総取組高がここ6営業日で28000枚割れから31000枚強に増加。3900円台からの下落で再び一般玉の買い建玉が増えてきているものと推測されます。レンジ中限で方向性を見極めたいところですが、これまでの4000~3700円レンジでのこの数か月の推移を見れば下値は限られるか?9月初旬に発表される需給報告にも注目です。株式市場での楽観ムードが回復してくることも上昇の条件となるのかもしれません。WPICによる最近の調査では支持的な水素政策によりFCEV(燃料電池電気自動車)の白金需要が2039年までに現在の自動車向け需要に匹敵する可能性があります。FCEVの広範な商業採用でこれを2033年までに前倒しし、これからの11年間で300万オンス以上自動車向け白金需要増える見通しとのこと。




 

 

 

 

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