12日の米株式は反発。米CPIに続き、米PPIも落ち着いたインフレ率が示され米長期金利が低下し、株式市場はこれを好感しました。ただイスラエルがイランに対する攻撃準備をしていることが警戒され上値は限られた上昇でした。NYダウが前日比101.85ドル高の42967.62ドル、ナスダックは前日比46.608ポイント高の19662.484、S&P500は前日比23.02ポイント高の6045.26。なお懸念されていた米30年債入札は堅調だったことで長期金利低下の要因となりました。
ただ今朝になり「テヘランでの爆発」報道が伝えられると、「金」や「原油」の相場が上昇。欧州通貨や新興国通貨は下落し株価も急落。イスラエルがイランの核施設と軍事目標を空爆し、イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの核・弾道ミサイル関連プログラムへの空爆を確認したとTVで公表。またイスラエルのカッツ国防相がイランへの先制攻撃を理由に特別非常事態を宣言。イランからの報復として、無人機やミサイルによる攻撃を想定していると声明で明らかにしています。
【ドル円 日足】
【NY金 日足】【OSE金標準先物 日足】12日NY金8月限セツルメントは前日比58.7ドル高の3402.4ドル。トランプ関税政策の不透明感と中東情勢の緊迫化を材料に押し上げられてきたかたちでしたが、日本時間今朝のイスラエルがイランへの空爆が伝えられると一気に上昇し、12:10現在3458.9ドルまでNYセツルメントからさらに50ドル上昇しています。OSE金標準先物4月限は今朝の寄付きを前日比11円高の15705円でスタートしましたが、中東情勢の報道を受けて一時15948円(12:01)まで今朝の寄付きから243円上昇しています。直近の高値15843円(5/8)を上抜け、終値ベースの最高値15779円(4/22)を優に超える展開。テクニカル上も遅行線の行方に注目するポイントで上抜けるきっかけになり上昇に弾み。円建て金価格は最高値更新ですが、ドル建て金価格は3509.9ドル(4/22)までまだ届いていません。【NY白金 日足】【OSE白金標準先物 日足】NY白金7月限セツルメントが15.5ドル高の1275.1ドルでの入電。ただ今朝のイスラエル空爆の報道で株安、円高の動きから一時反落。OSE白金標準先物4月限は今朝5545円(9:09)まで高値更新後、反落し5434円(9:53)まで値下がり後、再び5500円台を回復する動きを見せています。「有事のドル買い」「リスク回避の円買い」が入り混じる為替の動きにより上下している様子ですが、これまでの騰勢から高値水準での値動きとなっています。
セミナー 今後の予定
6/28 岡地セミナー(東京)
講師:水上紀行
過去開催の相場セミナー
(動画視聴をご希望の方は岡地メール会員にお申込みください)
【2025年】
5/17(東京) 講師:江守哲
4/5(東京) 講師:池水雄一・大橋ひろこ
1/25(東京) 講師:水上紀行
【2024年】
10/19(東京) 講師:水上紀行
9/21(東京) 講師:三次理加
9/7(東京) 講師:高野やすのり
7/20(東京) 講師:三世一目山人
7/6(東京) 講師:YEN蔵
4/6(東京) 講師:山中康司
以上の講演動画以外にも大阪会場、また昨年以前に開催の講演動画もございます
お電話でのご相談は 0120-988-528
備考欄に「切り札をさがせ」とコメントを添えてお申込みください